おはようございます。今年もあと1か月を残すのみとなりました。今月は、日本の近未来を決める月でもあります。「賢い選択」とは? 生き生き箕面通信1441(121201)をお届けします。
・「率直に言って野田さんは好き」と安倍氏――じわりと改憲連合
安倍晋三・自民党総裁は、もう首相になったつもりです。気分はルンルン。安倍氏が政権を手中にすれば、改憲を一気に進める考えです。日本記者クラブで昨日11月30日に開かれた11党首討論会で、安倍氏は憲法改定について、「まず改定手続きから始めたい」と意欲をみせました。
憲法を変える発議は、現在は96条により「国会議員の三分の二以上」が必要です。安易に改憲できないよう、ハードルを極めて高く設定しています。ところが、「これでは思うような国防軍が造れず、海外派遣もできない」と不満だった自民党は、改憲を結党の基礎に据えてきました。歴代首相では、中曽根康弘氏が最も強い意欲で取り組んできました。そしていま、安倍晋三氏。
強い味方は、維新の会の石原慎太郎代表です。石原氏は、現憲法を捨て、明治憲法に還れという超タカ派です。そして、民主党保守派、保守思想の松下政経塾出身の野田氏も昨日の討論会で、「首相経験者として分かりあえる部分がある」と、選挙後の連携を持ちかけました。党首討論会という公開の場で、自民、民主、維新の連携が事実上、表明されたといえる場面だったのです。
端的には、「安倍ヒトラー」がほの見えた場面とも受け取れます。日本の世情は、いつの間にかそこまで右傾化が進んでいたのです。この 背景には、もちろんアメリカの長い執ような働きかけがありました。アメリカは対中国政策を進めるにあたって、日本の自衛隊を活用することが不可欠と考えてきました。アメリカ軍の代わりに、「日本軍」を先ぽう隊として使う戦略です。
アメリカはすでに積極的に動いてきました。「尖閣」です。まず、石原氏をアメリカの極めて保守的なシンクタンク「ヘリーテージ財団」の講演会に呼び、「東京都が尖閣を購入する」と発言させる場面を用意しました。その後の展開はアメリカの思惑通り、日中間の対立が深刻になりました。アメリカにしてみれば、「だから、アメリカ軍が沖縄に駐留しなければならないでしょう。オスプレイが必要でしょう。いざというときは、第7艦隊がありますよ」と、日本の世論をたくみに誘導してきました。また、アメリカ上院は一昨日11月29日に、「尖閣諸島は日米安保条約の適用対象である」との修正案を全会一致で可決しました。「これだけ面倒見てやるのだから、アメリカの言うことを聞きなさいよ」というメッセージです。日本は本当にアメリカのポチにされたのです。
こうした動きに「待った」をかけ日本の誇りを取り戻すには、何が必要でしょうか。有権者一人ひとりの「賢い選択」です。憲法改悪の流れは、何としても止めなければならないのではないでしょうか。
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