生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1376 ・「原発ゼロ」への道筋を固めましょう

2012-09-15 06:46:47 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1376(120915)をお届けします。



・「原発ゼロ」への道筋を固めさせましょう



 野田無責任内閣が「原発ゼロ」の文言が入った”無責任エネルギー政

策”を決めました。こんな無責任な政策をもっともらしく「決めました」とい

ってはばからない。「決める政治」が決めゼリフののダメドジョウの面目

躍如とでも申しましょうか。政府が昨日9月14日に決めた「革新的エネル

ギー・環境戦略」なるものは、「核心的」だの「戦略」だのといった言葉を

織り込んでいるものの、「核心的」でも「戦略」でもありゃしない。なぜなら、

どこにもやり遂げようとする責任感が感じられないからです。



 本日の読売、朝日新聞はそれぞれ1本仕立ての社説(通常社説は2本

立て)で、この政府決定を取り上げました。読売は「『原発ゼロ』は戦略に

値しない」を主見出しとして、「経済・雇用への打撃を軽視するな」を副見

出しに添えました。要するに、政府政策は矛盾だらけで、論理破たん、

人気取り優先の「無責任」とけちょんけちょんに叩いています。読売は、

自社の主張である「原発推進」に真っ向から対立する決定を政府がした

ものだから、怒り心頭といったところです。



 朝日は、「原発ゼロを確かなものに」を主見出しとして、政府決定を評

価しました。読売とは反対の立場です。しかし、「とはいえ、脱原発への

道筋が明確になったとはいえない」と曖昧さを残した政府の無責任さを

指摘しています。



 それにしても、ともかく「原発ゼロ」を書きこませたのは事実です。政府

は当初、「原発比率15%」へ世論を誘導する戦術でした。本音は「なんと

か原発を生き延びさせたい」というものでした。それを「原発ゼロ」まで踏

み切らせたのです。その背景には、最初数百人から始まった官邸デモが

ついには数万、十数万と膨れ上がっていった「草の根」のパワーがありま

す。全国で繰り広げられた草の根のパワーが、政府に歴史的な転換をさ

せたといえます。



 しかし、名にし負う「無責任内閣」のことです。いつまた、「あれは『いず

れゼロにする』というだけで、いまは原発が必要だから再稼働させる。原

発は使い続けざるを得ない」となるか、油断できません。事実、原子力規

制庁が「安全」を確認した原発は再稼働するという”原則”も決めています。



 今後、私たちに必要なことは、原発ゼロへの理念を明確に盛り込んだ

法制化を実現することではないでしょうか。朝日もそうした主張をしてい

ます。もっと踏み込んで言えば、新しく発足する「原子力規制庁」を抜本

的に改変して、「原子力禁止庁」とし、原子力ゼロへの工程表を作らせる

べきです。



 草の根パワーは威力を発揮しています。しかし、一定の成果に満足す

ることなく、「原発ゼロ」を現実のものとするため、これからも粘り強く活動

を続けましょう。「再生エネルギー促進」のための法制化も求めましょう。

そしてなにより、「発電と送電事業の分離」を法律によって確実にし、送電

事業は独立させて、再生エネルギーが流通しやすい環境を整えましょう。



 そのためにも、近いうちに行われるであろう総選挙では、確かな政見と

実行力を持っている候補者を選別し、国会へ送りたいものです。


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