生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

・1270 ・大飯にも「ダモクレスの剣」をつるす野田首相

2012-05-31 06:46:03 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1270(120531)をお届けします。



・大飯にも「ダモクレスの剣」をつるす野田首相



 4閣僚会議なる茶番を演出して「大飯原発は安全」と言ってのけ、大飯

原発を何が何でも動かそうとする野田首相。その原発は、ひとたび過酷

事故が起きると、近畿の水がめ・琵琶湖を放射能汚染させるばかりか、

西日本にも住めない「死の街」を造ることになる危険性をともなったもの

です。つまり、近畿の空の上に「ダモクレスの剣」をつるす行為なのです。



 日本には、「フクイチ」という福島原発の4号炉に今にも崩壊しそうな核

燃料プールがあります。それは世界の人々がいわば固唾を飲んで見守

る「ダモクレスの剣」とされています。今後、四国の伊方原発も動かすの

でしょう。日本の上空に何本の「剣」をつるすことにするのでしょうか。つ

るしているその1本でもが切れると、日本が放棄しなければならない領土

ができるばかりか、世界をも危険に巻き込むことになります。



 フクイチ4号機の「迫りくる危険性」については、元駐スイス大使の村田

光平氏や小出裕章・京大原子炉実験所助教らが「世界の知恵を集める

原子力安全サミットを開催すべき。核燃料プールの安定させるための国

際的支援体制を組織し、大惨事を防ぐべき」という内容の緊急アピールを、

今年4月、国連の潘基文・事務総長と野田首相に送りました。



 また、アメリカのロン・ワイデン上院議員は同じ4月にフクイチを視察した

後、ヒラリー・クリントン国務長官らに「福島第一の原子炉建屋が崩壊して

当初の事故より大規模な商社性物質が放出される恐れがある。しかし、

日本は動きが遅く、危険な核燃料棒を原子炉から取り出していない」とい

う趣旨の書簡を送っています。



 そんな危険が実在するのを横目に、それを見ない振りをして新たに

原発を動かそうとする、この大いなる愚挙。「総理である私の責任で判

断する」とのたまいますが、たかが「千葉のどじょう」に、日本の、そして

世界の運命を白紙委任したことなど全くありません。どの面下げて、

「私の責任で」などと言えるのか。この思い上がり。頭が狂っっていると

しか思えない。世界がハラハラしているのに、日本の統治者だけはの

ほほんと、「ゲンパツ、動かしま~す」。



 そして、それをきちんと批判できないマスメディア。読売に至っては、

「再稼働、歓迎」の紙面です。「広域連合 実質容認」の見出しを、1面

と37面と、2回も麗々しく使っています。もちろん、再稼働に反対だった

橋下・大阪市長も「容認」という意味あいをにじませた極めて巧妙で意

図的な紙面づくりです。



 この箕面通信で何度も記したように、原発から必然的に生み出され

る核のゴミ、プルトニウムは人類は処理できません。これだけは何人

も否定できない科学的事実、ファクトです。自分達の世代は、電気を

使って生活を享受し、やっかいな核のゴミは子孫に押し付ける。そん

な哲学がいま、横行しようとしています。それも賢いはずの日本でで

す。う~ん。日本人自身がエイリアンになってしまったか。いやいや、

まだあきらめるのは早い。再稼働阻止へ粘り強く頑張りましょう。




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