生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

2427 ・2020年の東京オリンピックは返上すべき

2015-08-16 10:13:24 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信2427(150816)をお届けします。

・2020年の東京オリンピックは返上すべき

 いまのようなバカ騒ぎを続けるなら、それだけで2020年の東京オリンピックを開催する資格はなく、いさぎよく返上すべきだと申し上げます。目のタマが飛び出すようなメインスタジアム・国立競技場づくりはもちろん、シンボルマークの盗作エンブレム問題など、最近の日本の怪しさ、「無責任の体系」が集中して出ています。

 なんのために巨額の費用をつぎこんでまで開くのでしょうか。まだ東北の復興は、原発事故の後始末をはじめ不十分なままです。いまさら、国威発揚ですか。正気の沙汰とは思えません。

 最初は低く試算しても、いったんゴーサインが出たらそのあとは「行け行けどんどん」、シロアリやクロアリがどっと群がってむさぼり放題。膨らみに膨らんで、その額3000億円を軽くオーバー。その張本人の森喜朗氏や下村博文・文科大臣どのなどは、白紙撤回になっても素知らぬ顔。責任を取る素振りも見せません。「開催までにきちんと完成させることが、私の責任とうそぶいています。これ以上、あなた方には任せられないですよね。

 この「無責任の体系」は、戦後検証すべき課題の一つのはずです。この箕面通信でも昨日、そう書いたばかりです。ところが、責任を明らかにしないまま、突っ走ろうとしています。エンブレムは「盗作まがい」の疑惑をかかえたまま、責任者たちは「問題ない」と強弁して開会式まで改めようとしない。

 昭和17年(1942年、開戦の翌年)のミッドウェー海戦で大敗し、主要艦艇を失ったときには、すぐにも和平を求めるべきでした。そうすれば、人々が受けた災難は軽くすませられた。その翌18年のガダルカナル島の闘いで殲滅された時には、敗戦がより決定的になりました。しかし、軍部をはじめ日本の指導者たちは、「撃ちてしやまむ」という決戦標語を掲げて突っ走る。ともかく立ち止まって冷静に状況打開をはかるということができません。昭和19年には神風特攻隊をつくったけれど、これもほぼ全滅。敗戦の20年はじめには、「本土決戦」といって、やけくその掛け声を叫ぶ。使える戦闘機はなし。艦艇もなし。制空権も、制海権も奪われ、弾薬もないまま、まじめな顔して竹槍訓練をさせる。

 日本の指導者は、負け戦の引き際ができません。名誉ある撤退ということができない。できるのは、ただ闇雲に突っ走るだけ。突っ走ることしか知らないバカなイノシシのように、猪突猛進です。それが指導者の「美学」なのです。

 東京オリンピックのエンブレムも、このまま突っ走るのでしょう。

 なによりも、フクイチ(福島第一原発)の放射能問題は大丈夫でしょうか。そのころになって、子どもたちのガンなどが急増ずるということにならないでしょうか。東京の放射能問題は表面化しないでしょうか。

 貴重な財源を浪費するぐらいなら、復興と、そしてこれからの人たちのための教育予算に回すべきではないでしょうか。放射能のゴミ問題も残ったままです。たのんますよ、安倍クン。升添クンも。少しは知恵をはたらかせてくださいよ。せめて2020年の東京オリンピックは、勇気をもって返上して下さい。