おはようございます。 生き生き箕面通信1534(130305)をお届けします。
・「昨年12月の衆院選は、違憲で無効」という判決が出るか――明日6日から一審判決が続きます
1票の格差を是正しないまま実施された昨年12月の衆院選。最高裁が「違憲状態」という判決が出たあとも是正措置を取らないまま選挙に突っ込んだという大きな傷がありました。だからこの選挙は、「違憲で無効」と結論するのがごく普通の判断といえます。「一人一票実現国民会議」の弁護士グループは選挙が行われた翌日の12月18日、全国14の高裁・支部に「選挙無効」を求めて提訴しました。その一審判決が6日の東京高裁をトップに、全国で相次ぎます。本日3月5日の朝日新聞がオピニオンのページ(15面)で特集しています。
一票の格差訴訟の原告代理人、升永英俊さんは、「今回、裁判所側は異例のスピードで審理を進めており、そこに裁判所側の意志を読み取ることができる。つまり、一人一票の判決を確信している」と、特集のインタビューで語っています。しかも、もし違った判決が出たら、国家賠償請求訴訟を起こすとも明言しています。
もし、そうした第二の矢の訴訟に勝てば、原告に参加する有権者が全有権者の2割(2080万人)として、一人あたり5千円なら、総額1040億円。これだけ支払っても、現在の虚構の衆院議員で立法府を占拠し続けようとするのでしょうか。
升永さんは、こうも言っています。「いまの国会はレッドカードを出された選手がプレーをし続けているようなもの。だいたい憲法を守らなければならない議員が憲法改正をしようだなんて、どう考えても正当性がないですよ」と。明日の東京高裁の後は、今月27日の秋田支部まで、集中的に判決が予定されています。
最終的に最高裁でも「選挙は違憲・無効」の判決が出た場合は、大混乱が予想されます。安倍政権がロケット・ダッシュで進めてきた補正予算などの扱い自体がおかしくなってしまいます。
しかし、おかしいモノはおかしい。ならぬものはならぬのです。大混乱を引き受けてでも、正しい道に戻すべきだと思いますが、どうでしょう。一番の問題は、正義の最後のとりでであるはずの最高裁が、結局は安倍政権の意向を受けた「政治的判決」に逃げ込むことです。最高裁は、国民のためよりも、時の政権が安心する判決を出すという場面を何度も繰り返してきました。ここでも私たち国民が、最高裁にメールなどで圧力をかける必要があります。