いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

大山 北壁

2008年04月23日 18時39分25秒 | 国内出張・旅行
突然だが、1万年後に今の東京に来て、富士山と筑波山を見たら、現在の姿に近いのは、我らが筑波山である。ただし、海水準が両山より低い、つまり水没していないという前提であるが。

なぜなら、富士山は火山岩というガサガサの岩石で形成されているのに対し、我らが筑波山は、とんかちで叩くとキンキンする深成岩(世人に親しみのある言葉では御影石。さらには筑波山はハンレイ岩という黒御影でできている。)でできているからである。

その崩壊した三角円錐の姿を見せる「富士山型」火山、つまりは未来の富士山の姿を見せるのが、伯耆富士、大山に他ならない。

あれが日本一の名物 だ。あれよりほかに自慢するものは何もない。ところがその富士山は天然自然に昔か らあったものなんだからしかたがない。と、大見得を張って、田舎者の帝大入学生徒をこけおどした広田センセも、山体崩壊までは御存知なかったようだ。 滅びるね、富士山。


- -大山パノラマ - - JR米子駅の展示物。



向かって左側が崩壊しつつある箇所。 山体崩壊

ところで、アルプス的山容なる言葉があるらしい。 現在の伯耆大山の北壁が、アルプスの山並みに似ているかららしい。 そうだとしても、一時的なことである。 アルプスは造山作用による山、つまりは堆積岩・変成岩が隆起した山々であるのに対し、伯耆大山は火山岩の山なのである。


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