■ ポンドの価値
先日の強くなった円の話。
1966年頃は1ポンド=1000円。
この意味は2重に考えなければいけない。 垂直的に、水平的に。
つまり、歴史的に、地理的に。
1966年頃は1ポンド=1000円。
2012年;1ポンド=125円。
「歴史的に」の意味。
1966年の1000円と2012年の1000円の貨幣価値は違う。
1966年の大卒初任給は24,890円。そして、2012年は204,780円。
約8.2倍になっている。
「水平的に、地理的」にの観点から。
最近のイギリスの大卒初任給は1750ポンド [出典]。
とすると、1ポンド=125円を適用すると、218,750円。つまり、日本の2012年の大卒初任給204,780円とほぼ同水準。
■ 垂直的に、水平的に、を総合すると;
税金など社会的負担を考慮に入れないといけないが、ほぼ同水準とすると、
日本がイギリスに追いついた、ということか。
最近までGNP世界第二位とかずーっと経済に入れ込んできた日本も、結局「斜陽のイギリス」をぶっちぎりで抜けなかったわけだ。そして、日本は20年前から斜陽モード。
案外、しぶとかったんだな、大英帝国。
submit: 2012/9/22