いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

梅雨が近いと

2007年06月03日 19時52分09秒 | 草花野菜

梅雨が近いと知らせてる。

6/2,3筑波山麓、晴れ。

■終日、『リー・クアンユー回顧録』と信夫清三郎『ラッフルズ伝』を読む。



シンガポールを建設したラッフルズについては何も知らなかったので、調べようと思った。つまりは、おいらのシンガポール観は、アジアが大英帝国の支配を受けていました。西力東漸です。20世紀ぬっぽんはそれに反逆しました。という単純なもの。

今回白石隆『海の帝国』(100円)を入門にして、信夫清三郎『ラッフルズ伝』を知る。なんと昭和18年に刊行されるも内務省から発禁処分というもの。写真の大川周明『米英東亜侵略史』、昭和17年刊行、とは対照的。

冒頭で著者はこの本に先立って『後藤新平』を書いて、知識による世界像の把握とそれを利用しての実際の植民地の建設ということをテーマにしたらしい。つまりは、「非科学的な当時の日本の政治に調査と科学を生涯の政治的信条とした後藤新平の事跡」がテーマ。

その祖こそがラッフルズということらしい。アダムスミスを思想上の師とする実践的啓蒙家、そして帝国の礎を気づいたえげれすずん。