いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

この街で

2006年06月26日 01時25分20秒 | 欧州紀行、事情





この街にあるもので、日本でいちばん有名なのは、ムンクの『叫び』でないべか。でも、『叫び』を見せて、どこのだれの作品か?と尋ねたら、ムンクという答えは返ってきても、ノルウエイというのは期待できなさそう。

日本人にノルウエイといったら何?と聞くと、たぶん、ノルウエイの森だろうね。ノルウエイの森って、昔付き合った女の部屋は「ノルウエイの森」のようによそよそしかったというジョンレノンのhotでない女を表現する隠喩に他ならないのだけど、村上春樹のあの話も「ノルウエイの森」に関係がない。ビートルズの歌も村上春樹のお話もノルウエイとはなんら関係がない。そもそもなぜ「ノルウエイの森」なのか?と今考えたら、イギリスには森がないので、ジョンレノンにとって森とはノルウエイであっただけだろう。norwegian woodって安建材のことだ。hotでない女を表現する隠喩。これは南の島=ハワイという日本人のステレオタイプ程度のものだ。悲惨だ!ノルウエイ王国! The exact meaning of the title "Norwegian Wood" remains a mystery.

さて、国王殿下はだれでしょう? 


ノルウエイ国立美術館にあります。 今気づいたけど、王立じゃないんだね。



ノルウエイみやげにムンク関連グッズだけはやめれ、といわれたけど、そうはいくか。おまいのみやげはムンク関連グッズだ! この絵画マグネット日本でも売ってるんだけどネ。



『叫び』を見ると破滅的なゲージツ家とも思ってしまうが、ムンクは80過ぎまで生きた「健全」なひとのようだ。その多作を見るとコンスタントに創作する術をもった、絵画職人的なひとなのかもしれない。おいらは、普通のひとなので、『叫び』より『Sister Inger』が好きです。