alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

カフェでの出会い

2009年09月15日 |  カフェ的な場で考えたこと
 今日は研究に関して考えることがあるからと
れんちゃんを知り合いの人に預けてお気に入りの
カフェへと足を運んでいった。


 そのカフェは 「洛西にカフェなんてない!!」と
嘆いてた私に朗報をもたらしてくれたところで
こんなとこ 本当にあるの?と半信半疑になりながら も
延々と歩きお店に電話し ようやっとたどり着いた店だった。


 洛西に こんなセンスのいいところがあるなんて!!
しかもめちゃくちゃケーキおいしい!なんだここ??と
思っていたら 帰り際にお姉さんが少し話をしてくれて
なんともうできて7年目になるんだそうな


 さてそのカフェに行ったのは 今日で3回目だったかな
たぶん考え事ははかどらないけど 家にいても鬱々するから
いっちゃおう!と子供を預けてすぐに向かった。


 すると今日は二組のお客さんが入ってて
カフェのお姉さんは楽しそうに話をしていた。
そんな話を耳にしてると なんだか芸術談義をしてたり
シャネルについての話をしてたり お姉さんは
芸術家なだけでなく かなり教養があるようで
それだけでなく そこに集ってたあとの2人も
話の中身がとても濃くって 私もそこに加わりたいと
ひそかに思ったりなんかしながら 考え事を続けてた。


 けれども話が面白くって 私の気はそっちにとられて
こりゃだめだ 仕方がないから家に帰ろう
お会計お願いします、 そうしてお金を払ったその時
お姉さんが私を紹介してくれた。
「この方はね カフェ文化の研究をしてるそうなんです
お子さんを預けてこうして時間をとってね、、、」


 まわりの人が興味をもってくれたのは カフェではなくて
子供を預けていることで そのファミリーサポートという
システムのことからはじまり 子育て談義が始まった。


 ここで話していたことは 本当に興味深くて
私って 預けるためにお金も払って ケーキ代も
支払って でも研究はすすんでなくて
げんきくんからみたら「何やってんだ!」って
感じだろうと思うけど 面白くって
どうしてもその場を立ち去れなかった。 それで
あとで気づいたことは これこそが研究だったということで
まさに私が書いていた「カフェは耳の痛い話もきかなければ
ならない」だとか 「カフェにいけば救われる」とか
そんなことが山ほどあった。


 ゴゴではそういうことが起こってたけど
そんなカフェは他にはなかった
洛西の小さな喫茶店はなかなか面白そうだったけど
ここは議論の質が高くて それはお姉さんが
かなり面白い人だから で しっかりとした意見を
もってて 近頃のママに対する批判もあって
だけど私は ちょっとママ達の気持ちもわかってしまうから
そんな気持ちを代弁したり 50代や60代の女の人が
率直な意見を交わしていたり これって本当に
カフェだから の 見知らぬ他人同士だからの
活発な意見交換で ここにれんちゃんがいても
そんな会話は成り立たないし 親戚同士でも
こんなに自由に話せない。


 誰がどういう人なのか そこまでわかっていないからこそ
率直な意見が飛び交って 時にそれは 聞いている人にとって
耳の痛い話でもあり でも「何でなんだろう?」と
言われてみたら 私も私なりの説明をしてみるしか
ないわけで けっこう「そうかー」と納得される。

 ママ達の状況が昔に比べて大変なのか
私にはわからないけれど 今のママ に
こんな場所 が 世代を超えた 人達の
教育についての率直な意見交換の場所があるだけで
ものすごく救われるのに。 もっと教えて欲しいのに
伝わっていないからこそ できないこともあるわけで
インターネットなんかじゃなくって こうして
口で 伝えて欲しい。 子育てに追われまくってる
ママ達には 長期的視野なんてなかなかないから
そういう視点をもってる人が ママに色々伝えて欲しい
嫁姑は大変だけど こうして出会った見知らぬ人の
客観的な意見であれば すうっと聞けてしまうから
ああそうか 義母が言ってたことというのも
こういう視点があったからなのか
そういうことがわかるから


 カフェがあれば 救われる
それはケーキを食べるからじゃなく
こういう出会いがあるからで
ああそうなのか!目から鱗の出会いが
時折あるからで こうして私は沢山のものを
与えてもらって 沢山の視点でものをみられた
それこそがカフェの醍醐味で
これがカフェのダイナミスムの源なんだ。


 そんなカフェがあったらいいのに
そう思ってたら そんなカフェであったらしい
「私はカフェ運はいい方だ」とquatre saisonの
コラムに書いてみたけれど 本当に運がいいらしい
「カフェなんてない!」と言われてた この西の果ての
洛西で こんなカフェがあるなんて
こういう場所があるのなら
もう少しここにいられそうな そんな出会いが
最近ちょこちょこあるようで なんだかとてもありがたい。

最新の画像もっと見る