alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

健康への道

2016年05月17日 | 私の人生
 私はいつも時間が足りないと思っていた。どんなに頑張って
やってみたって、やりたいこと、やるべきことが多すぎる。
私にはあまりにも時間がない・・・子供が生まれて7年間、
そう思って生きてきた。けれど先日電車の中でふと気がついた。

 もしかして、私には時間がなかったんじゃなくって、
元気がなかったのかもしれない・・・。

 もうこんな人生は嫌だ、健康のために頑張ろう
と決意してから10日ほどが経ち、えいやっと思って効果抜群そうな
小麦断ちと砂糖断ちをダブルで実践してから3日ほどたった頃。
電車に乗っても眠くない。
座っているし寝たらと思っても目が冴えている。
今日飲んだコーヒーといえば2杯以下のはずなのに・・・
あれ、こんな時間を何かに使えれば、私の人生、もっと
時間があったのではなかろうか・・・
いつも疲れ、もう辛い、と思っていたあれらの時間、それを
合計したら一体何時間になったのだろう?寝込んでいた時間まで
含めたらそれらは計り知れない時間になって、私の人生に
「時間がない」と思い込んでいたのは元気が足りなかったからかもしれない。

 世の中山ほど健康法や健康食品は溢れているけど、
私の体験上、一番効くのはハーブティや体をあたためる食物やらを
「プラスして摂取する」ことよりも、原因となっているかもしれない
小さな何かをとにかく「マイナスにする」ことだと思う。
これまでハーブティも砂糖断ちも水毒解消も小麦断ちも試した中で
抜群に効果てきめんだったのは小麦を断ってみることだった。
日本の今の暮らしから小麦を断つのは並大抵のことではない。
朝食のパン、焼きそば、ラーメン、うどんにケーキ、
クッキーから餃子に揚げ物、子供のころに「ちょっと特別」な
香りがしていたわーいという気になるものたちには大抵小麦が含まれていて
それをやめるだなんて至難の技だ。だから私がどんなに効果があるよと
勧めてみても、実際に試した人はこれまで一人しかいなかった。

 私も以前の30%くらいに小麦を減らし、ほぼ
1年くらいは小麦(特にグルテン)をできるだけとらないように
心がけていたから、今回はおそろしい中毒のリバウンドみたいなのは
なかったけれど、昨日訪れた学園祭の模擬店でつい
あれもこれも・・・と頼んでみたら、そういえば皆小麦入り。
美味しそうなピロシキもケバブも、めちゃくちゃ美味しい白いたい焼きも、
息子が食べたたこ焼きも、そしてつい食べたくなってしまった
チュロスもみーんなみんな、小麦がしっかり使われていて、
帰りの電車では久しぶりに頭を殴られたような眠気に襲われ
夜も再びそんな眠気に襲が襲ってきた。こうやって一度断ってみると
なるほど、これがこんな作用を身体に及ぼしていたのか・・・と
まさに身体で体感し、やっぱりこれだけはとらないようにしよう、と
心に決めることになる(でも実践続けるのは難しい)。

 私の場合は小麦断ちよりよっぽど難しいのは砂糖断ちで、
砂糖も小麦も中毒性があるらしいけど、砂糖はすぐに
あれもこれも、あるなら全部欲しい!となってしまう。たぶん
重症なのだろう。砂糖を普通にとっているときは
「そうはいっても他の人より気をつけている」という気になっているけど
実際一度やめて客観的になってみるとおそろしい日常に気づいてしまう。
エスプレッソを飲むときはやっぱり砂糖(黒砂糖だけど・・・)
コンビニでコーヒーを買うときも黒砂糖を一粒用意。
ピクニックのお供には毎回甘いもの。夕食後にも甘いもの。
それに以前は仕事をしながら10時に1回、3時ごろにも一度は
ちょっと甘いもの・・・と思っていた。
さすがにコンビニの100円菓子は食べるたびにその後
頭がぼーっとすることが経験でわかり、もうやめようと
決意したけど、じゃあ手作りだったらいいか、とわざわざ
もっていく始末。よくまわりを見渡すと、おそらく
ここまで砂糖入りのものをちょこちょことる人も
そう多くないのだろう。世の中の人は私は思っていたより
健康志向なようで、私が一人遅れをとっていたのかも。

 砂糖と小麦をダブルで断つとやはりいいことはあるようで、
おそらく小麦断ちの効果でウエストがすごい勢いで
くびれていく。これは以前も驚いたけど、「大丈夫、私??
医者に行った方がいいのかも?」と不安になるくらいに
ぽっこりお腹がへっこみ、ウエストもまさに絵に描いたような
くびれが訪れる。なるほど、女性の身体というのは
本当はくびれているものだったのか・・・と
鏡を見るたびに驚かされる状況だ。

 砂糖を断つことによる目に見える変化はなんだろう?
以前も書いた髪の毛がやたらしっとりするというのは
あるかもしれない。まるで高級なトリートメントを
毎日しているかのような「これが自分の髪?」と
疑いたくなるような櫛通りになっていく。なんだか
やたらしっとりまとまっていて、髪のボリューム感が
なくなったと感じるほどだ。(椿油をつけた後みたいで
パサパサ感が一切ない。)

 それから私にとっては不思議なことに、砂糖がなくても
生きていけることがわかると、なんだかやたらと
物欲が減る。そもそも小麦と砂糖がだめだと、コンビニや
輸入食品店に行っても買えるものがあまりに少なくなってしまう。
「とりあえず1週間は人体実験」だと思い、続けることを
優先すると、それらを欲しいとすら思わず、頑張らなくても
思考がミニマリスト的になってゆくのに驚いた。
あれも欲しい、これもほしい、あそこも行きたい!
そう思っていたけれど、どうせ砂糖を入れられないなら
カフェラテを買わなくってもいいんじゃない?
どうせ何も買えないんなら百貨店に寄らなくってもいいんじゃない?
ま、いっか、水だけあれば・・・死にはしないよ。ご飯食べたし。
それに空腹は大切らしい。そんな気持ちになってゆく。
あれも、これも!と思ってしまい、ミニマリストに憧れても
どうしても物だらけになってしまう生き方を繰り返していた私にとって
これは衝撃的だった。人間意外と少量のものでも生きていけるかも・・・
そして私が知らなかっただけで、健康思考の人達は
すでにそんな生き方をきちんと実践していたようだ。

 自分の欲や気分に思考も健康も左右されずに
ぶれずに生きていけるなら、そこで血糖値の
急上昇や急降下のように自分の気分や体調がぐわんぐわんと
揺れなくてすむのなら、もっといろんなことに時間を
使えたのではなかろうか・・・・
(あの食後によく感じていた激しい気分の揺れは
一体何だったのだろう??)


 「お茶の時間がないなら生きる楽しみなんてない。」


 砂糖断ちをする前の私はいつもそう思っている。
(今も実践しながらちょっとそう思っている)
「これだけが人生の喜びなのに。だから砂糖断ちはしたくない。」
そして幸せだと思った目の前のお菓子は口にした瞬間に消え、
その30分後くらいしてから原因不明の気分の悪さに
悩まされる。それをかき消すためにまたお茶を飲み、
漢方を買い、救ってくれる薬はないものかとつい眺めてしまう・・・
なんだか馬鹿馬鹿しい生き方だ。「健康になるため」に
使ってきたお金を合計したらいったいいくらになるのだろう?
お金がない、時間がない!といいながら、無理して働き
その穴埋めにちょこっとドーナツなんかを食べて、
それが原因でまた漢方や何かに救いの手を求めてしまう・・・

こんな生き方をしているのは私だけではないかもしれない。
客観的に見てみると、こんなあほらしい生き方はない、と
知っている人は思っているのだろう。食を見直す、栄養を見直す、
ハーブを学び、漢方を・・・それも大事だろうけど、
自分の不調の原因を根本から取り除く、それができたら
人生はもっと素晴らしくなるように思う。

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