alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

ママサークル

2010年03月26日 | 子育て
 今日は昨年秋からちょこちょこ参加させてもらった
ママサークルの卒業式で 私は卒業どころか
まだ一番の新米だけれど 11組の 春から
幼稚園組になる ママと子供たちを送り出す
とても盛大なイベントだった。


 これまではちょくちょく実家に帰ったり
こちらにいても れんちゃんが風邪をひいたり
二人とも元気なときで さあ行こう!と決意をしても
途中で嫌になってやめてしまったりで
なかなか行けてなかったけれども
3月だけは かなり大変なイベントごとになるらしいとは
知っていて これをはずすと多分もう参加もできない
そんな気持ちで 3月だって横浜に行きたい気持ちはあったけど
いい加減 こちらにもじっとしてなきゃ
やれそうなことすらやれない そう思い
「3月は帰りません」宣言をすることにした。(でも4月に帰る?)


 そう だって 3月末は卒会なのだ、、、


 「みきちゃん卒会は参加できそう?」そう言われ
内心どうしようとは思ったものの ここに参加しないと
3月のサークル自体に居場所がない!!とわかっていたので
「参加します!」と即答してみた。すると3月は
本当にその準備が大変で 驚くほどに
他の人たちは気合いをいれて 小物やアルバムを
つくったり 飾りをつくり ダンスを覚え
料理のレシピをつくったりしてて
なんじゃこりゃ!!とかなりびびった。


 だけど私もダンスしないと!と「おかあさんと一緒」の
DVDをコピーしてもらい きいたこともない
「どんすかパンパン応援団」という歌の踊りを
毎日練習することになる(旦那まで覚えてしまった)

 それもはじめは なんじゃこりゃー!と
思っていたけど 練習をはじめてみると
そう簡単でもないようで 一生懸命やってみるのも
また楽しくて アルバムづくりのアイデア出したり
スキャナーをつかってみたり みんなで
セロテープやのりをつかったり
そういうこともまた楽しい。


 今日は朝から、ちらし寿司ケーキというのを
つくることになっていて、それの準備も
(ちょっとしかやっていないけど
というのは私は飾り付け担当だったので)
なんだか若奥さんの団子つくり教室やみそづくり教室
みたいな感じでおもしろかった。


 そうやって たくさんの人が自分の得意なものを活かして
だれかが喜ぶものをつくってく それって意外にも
けっこう楽しいものなんだ。


 今日は卒業するママたちが 一人一人感想を
みんなの前で話してくれて それがとってもジーンときた。
「はじめは人見知りをしてて みんなの名前を覚えるのが
とっても大変でした」とか「子供も私も人見知りで
集会所の前まできて子供が嫌って言い出して本当に
困った事が何度かあった」とか「引っ越してきて知り合いも
いなくてすごく淋しかったけど ここに出会って
すごく変わった」とか いかにも子供が好きそうで
優しそうな人ですら「子供がうまれて自分の時間が
全然なくなって 子供って何?って思った事もあった」と
涙ながらに言っていた。

 私はそれらの言葉を聞くたび 目頭が熱くなり
何度か涙がこぼれてしまった。なーんだ
みんなとっても仲良さそうで入りづらいなと思ってたけど
はじめは一緒だったんだ、、、 それでこんなに
変わってったんだ。 人見知りなんて とても思えない
そんな人たちばっかりなのに みんな人の子の名前を
しっかり覚えているのに みんなはじめは
そんな思いを抱えてきてて それで変わっていったんだ、、、


 私にはそれが感動だった。
ああそうなんだ はじめは孤独だったけど
それがここに出会って救われて
いつしか他人のことまで心配をして
まだ見ぬ誰かを かつての自分のような誰かを
助けたい と こうして活動をしていくんだ
それって本当に 素敵だと思う。


 このサークルをしきってる人はふーちゃんという
笑顔の素敵ないかにも子供が大好きそうな女の人で
その人は何者なのかと思っていたら
なんと京都子育てネットワークの代表の人だった。
私がいつか近づきたいと思ってた
そのネットワークの しかも代表の人が
こんなに身近にいたなんて 半年間全く知らずにいたけど
最近やっと知ったので たまたまご飯が隣の席になったので
なんでこういう活動をはじめたんですか?とちょっと
尋ねることにした。


 すると彼女はこう言っていた。
「私が2人目を産んだ20年前はね 子育てサークルなんて
なかったのよ。私は幼稚園の先生をしてて 一人目を産んで
復帰したんだけど そのとき幼稚園にきてたママたちに
どんな状況で子育てしてるのかってきいてみたら
ものすごく孤独に子育てしてるってことがわかってね
それで仕事をやめて子育てサークルをつくることにしたのよ」
と言っていた。仕事をやめて子育てサークル!
それってかなりすごいと思った。

 彼女はこうも言っていた。
「ある時自宅で休んでたらね、まああなたが家にいるのなんて
珍しいわね、今日みんなでお昼ご飯たべるからよかったらどう?
って近所の人に言われていったのよ。そしたらそこで
ご飯つくって食べてる横で子供達は楽しそうに勝手に遊んで
それでね 気がついたのよ。今までは子供は家庭と幼稚園や
保育園で育つものだと思っていたけど そうじゃなくって
家庭と地域の中でも育つんだって それが目からウロコだったのよ!」

 お母さんが近くにいたら そこに子供達が一緒にいると
彼らは勝手に遊び始める 子供には子供の世界があって
そこでの秩序ができていき いわれなくても
れんちゃんでさえ 3ヶ月下の子にはお兄ちゃん役を
するようになる そういうふうに できている。


 詳しい経緯はわからないけど 幼稚園の先生だった
彼女がそれをやめてまで サークルをつくり
のちにネットワークをつくることにしていったのは
一体どうしてだったのだろう。だけどそれにぴんときたから
それが必要なんだと思って 彼女は行動したのだろう。
昔は地域に子供達が集ってて 勝手に学び合っていた
そんな場所があったけれども 今はそれがなくなっていて
だけど彼女がまたしても中心になってつくってくれた
うちの近所にできた「つどいの広場」は
室内だけども なんだかそんなイメージだ。

 そうやって 子供たちが勝手に遊んでくれるのならば
母たちもそこにいるだけで もっともっと
たくさんのことができるんじゃないんだろうか
専業主婦って、、、と思ってたけど
主婦としてはプロ?なわけだし(私は能力低いけど)
仕事としてというのじゃなくても 前々から
好きだった事を活かしてみんなに喜んでもらえるということは
なんだかとてもいいと思う。
かくいう私もそのサークルのポスターを何故かつくることになり
最近がんばろうと思ってる絵を もう少しやろうという
モチベーションがあがったりした。


 地域の中には 子供だけじゃなく 主婦達だって生きている
彼女達 は はじめは孤独かもしれない。
だけど孤独から救われたなら 発揮できる力は沢山もっていて
何より若いから まだまだ力はあるわけで
ここにいる人たちは 2人や3人子供がいても
それだけで私なんかよりよっぽど大変だというのにも関わらず
それでも人助けをしようとしている それが本当にすごいと思う。


 主婦だって とても素敵な人はいる
とってもかっこいい人がいる。
元主婦で 有名になった人たちだってけっこういるし
(FOB COOPの益永さんも 料理研究家の有元葉子さんも元主婦だ)
そういう人たちはパワーがすごい。
そしてその情熱と 行動力と 説得力が
人をあっと言わせるんだなあ。


 一年前は 主婦なんて!!!と思ってたけど
なんてつまらないと思ってたけど
「全国つどいの広場実践交流会」に参加してから
すごく共感できてかっこいいと思える元主婦(今もか)に
出会い 本当に圧倒された。その人たちの
パワーというのは本当に格好いいし
何より きっとそこに愛があるんじゃないかなあ?
(ちなみに先日参加した「ふれあいの居場所サミット」でも
主婦の力を実感!「ママから時代は創られる」は冗談じゃないかも?)

 うちの旦那の母は「21世紀は愛に飢えた時代だ」と言っていたけど
そんな殺伐とした世の中だから 愛だとか あたたかさを
人間的なぬくもりを ちゃんと感じられるところがあると
人は涙してしまうのかもな

 地域にはまだきっと愛がある
他人に対する思いやり も 慈しみ も
きっとある。よりよい地域
もっと人が生きてる事を楽しめる そんな地域をつくるのに
私も貢献できたらいいなあ!がんばろーっと。


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