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パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

パリの同時多発テロについて 2

2015年11月15日 | パリのカフェ的空間で


フランスのテロに関してわかっている情報を
お伝えします。
(11月15日(日)日本時間11時半時点での情報)



 11月13日(金)夜21時20分を境にパリ6箇所で
起こった同時多発テロ。イスラム国が犯行声明を出し、
フランスはこの状態を「戦争状態」だととらえている。
実際に現場に居た人や訪れた人たちはあまりの状況のひどさに
まさに突然戦場がパリに現れたような感覚だと述べている。
現在確認されている死亡者は129名、負傷者は352名で
そのうち80名がかなりの重傷。きちんとした体制で
手当を受け、多くの市民がなにか自分にできることはないかと
輸血をしに病院に向かっているが、現時点ではまだ血液は不足していない。

 緊急事態宣言は出されたままで、パリでの外出は基本的に
控えるよう呼びかけられており、追悼デモも木曜日までは
禁止されている。それでも少しでも何かをしたい、という
気持のある市民が、レピュブリック広場やコンサート会場
バタクランの前に来て献花をしたり、バタクランの前では
演奏をする人もいる。


 バタクランにはコンサート最中に少なくとも3人のテロリストが侵入し、
およそ2時間に渡って発砲し続けた。生存者たちはその状況を
「まさに虐殺」だと語る。自分のすぐ横で人が亡くなり、
頭を伏せて横になった人たちが次々と殺されていく・・・
動こうとした者も撃たれていった。そんな中生きのびた人たちが
聞いた言葉は「これはお前達の大統領のせいだ」
「シリアでフランスがやってきたことの仕返しだ」という言葉。
なんとか逃げた人たちは大急ぎで走り、あたりは一時騒然とする。
しだいに事態が理解されてくると、消防車や救急車が
十数台駆けつけ、緊急事態が認識される。緊急医療チームも派遣され、
近隣のカフェなどで手当も受けられるようになる。
ところがテロリストたちは聴衆を人質にとっていたため、
機動部隊は即座には介入できず、深夜に突入したころには
すでに80人近くの人がコンサートホールで亡くなっていた。
テロリストのうち2人は自身が身につけていた自爆装置で自爆。
一人は特殊警察が射殺した。

 コンサート会場でのテロリストのうち一人は身元が判明し、
29歳のフランス人、イズマエル・オマー・モステファイだとわかった。
彼は2013年から14年にかけての冬に数ヶ月シリアに滞在。
フランスでは無免許運転等の慣習法違反で8回捕まったことがあるが、
投獄されたことはなく、イスラム過激派に傾倒する人物リストには
入っていたが、これまで特に事件に関わったことはない。
ベルギーでも犯人の可能性のある者が捕まり、事情聴取を受けている。


 今回のテロには3つのグループ、少なくとも7人のテロリストが関与したが
7人は全て各自が身につけていた自爆ベルトのようなもので死亡。
競技場付近の爆発現場付近でシリア人のパスポートが見つかり、
ギリシャ経由でフランスに渡った難民ではないかと言われている。
(後に偽装パスポートだと判明)

 イスラム国はこれはフランスによる、イラク、シリアのイスラム国
支配地域に対する空爆とモハメットに対する侮辱に対する報復であると
彼らのインターネットサイトにアラビア語と流暢なフランス語で掲載。

 パリでは外出を規制されている市民が窓にロウソクをともし、
犠牲者への追悼の意と平和への願いを表している。
アメリカやオーストラリア、ドイツなどでは著名な建物に
自由・平等・博愛の三色旗の色をともし、
犠牲者への追悼とフランスへの共感を示している。
逆に3日間喪に服すフランスでは、エッフェル塔の電気を
しばらく消すことにした。


 月曜日は学校は平常通り開校され、全土で正午に1分間の黙祷が行われる。
また、COP21は平常通り11月末から開催される予定。

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