alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

路地的な出会い

2009年08月21日 |  カフェ的な場で考えたこと
 ここ最近よく聞く話に 子育て中の母親にとって
いかにショッピングセンターが気張らしになるかと
いうのがあって 私の住んでるニュータウンには
ラクセーヌという、あまりセンスのよくない
ショッピングセンターがあり
この地域にいる人達は みーんなそこに子供といくのが
気晴らしになるんだそうな。そうなんだ、、、


 ショッピングセンターという場所は 老若男女が
本当につどって ラクセーヌのつみき広場の
まわりには 買い物に疲れた人が 老若男女
テレビの画面のまわりにゆっくりと腰をおろして
のんびりと時を過ごしてる。この風景は 通り過ぎてみる
だけだったけど 自分もはじめて子供を積み木広場に
つれていき 参加者の目線で眺めてみると
なんだかやっぱり面白い。


 カフェという場もそうだけど ショッピングセンターは
どうやら休日の「目的地」になってるようで
「今日はあそこに行ってやるんだ!」そう思うだけでわくわくし
休日には渋滞が起こる。浜松にあった 当時日本で二番目に
大きかった志都呂のジャスコもそんなところで
浜名湖に住んでみるまでは 郊外の大型ショッピングセンターを
小馬鹿にしていた私だけれど 結局とってもはまってしまって
志都呂のジャスコが息抜きだった。


 田舎って 文化発信基地になるのは 結局の処
大型ショッピングセンターなんじゃないだろうか、、、
今のところ 私はついそう思ってしまって
だってそこには みんながわくわくして集まっていて
乳児からおばあちゃんまで みんながそこにやってきて
誰がきても歓迎されて バリアフリーになってたりして
それでいてキラキラした雰囲気が待っているから
例えお金をつかわなくっても なんだか嬉しい!
そんな気分になれてしまう。


 だけど今日 知ったのは ショッピングセンターに行けるのは
かなり元気がある人で カフェに行けるのも
それくらいの元気があってこそ で
実際は 家の中に閉じこもってどこにも行けない
そんな人達がたくさんいるということだった。


 私が夕方買い物に出ようとすると 階下のおばあちゃんが
掃除をしていて 話しかけたら 今までより長くお話をして
驚いたことにそこのご夫婦は2人とも80歳を過ぎていて
どちらもかなり身体が悪くてほとんど外出できないということだった。


 外出できない? どちらも、、、?
2人ともいつも家の中にじっとしているのだそうな。

 私には見当もつかない生活だった。
買い物はどうしているんだろう?生協なのかな?
でも生協だけで一週間もつのだろうか?
毎日一日中家の中にいつづけていたら
どんな気持ちになるのだろう?
私だったら とてもじゃないけど耐えられない!!


 そう思ってたら この踊り場で会ったこと が
きっとおばあちゃんにとって今日一日の
大事な出会いになるんじゃないかと そんな気がして
この出会いを大切にしよう そんな気になってきた。

 昔は路地があったから こうして家から出られなくっても
ちょっと掃除や洗濯をしたり 外を眺めたりするときに
きっと誰かと出会ったのだろう だけど今はそれがなくって
団地なだけましなのだろうか 踊り場がうちにはあるし
エレベーターで出会いもするし 「こんにちは」と
棟内の人は挨拶をする それが普通になっているから
少しはましといえるのだろうか


 今まで「カフェ!」と思ってきたし カフェと路地は
かなり近いと思っていたけど それは私がそれなりに
元気があったから言えたこと で 実際今は
カフェにも行けない カフェに行くのは勇気を要する。
でも路地はもっともっと気楽な出会いの場なんだな


 ニュータウンには 乳児から中学生から80代の
お年寄りまで 文字通り老若男女が沢山住んでる
だからといって 皆が声をかけあうわけでもなければ
つながってもいないのだけれど せっかくだから
研究をどこかに活かして もっと人と人とが
ほっと出会える 路地的な そんな団地になったらいい


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