alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

パリから眺めてみる世界

2011年01月05日 | インフォーマルパブリックライフ


 私がこれまで出会ったフランス人は 
だいたいの人がもちろん年上ではあるのだけれど
いつも圧倒的に沢山のことを知っていて
この差は一体なんなのだろう?と
長年疑問に思ってた。

 彼らは世界に関する沢山のニュースを知ってて
例えばヨーロッパでこれから3年間、牡蠣の
赤ちゃんが病気になって、80パーセントの
牡蠣は食べられなくなっちゃうだとか、
蜂が激減してるとか ロンドンの空港が
雪で閉鎖になってたことも 私は出発
前日まで そんな状況さえしらなくて
パリの友達に「大変なことになってるよ!」と
知らされたけど 日本語で調べてみても
ほとんどそんな情報は載ってなかった。


 なんでこんなに違うのかなーと
思っていたら 昨日たまたま2010年の
気候変動に関するテレビ番組を観ることになり
世界のどこですさまじい異常気象がおきていたか
動物達がどんな反応をしめしてるかとか
なんだか『不都合な真実』みたいな番組が
普通にテレビでやっていた。しかもその
映像の美しいこと!!世界中をカメラがまわって
アマゾンやアフリカを映したり
あー 地球って なんかほんとうに大きいんだな
そして本当に大変なことになってるんだな
こりゃもうどうしようもないような、、、
様々な国で大洪水が起こっては人も家も
一瞬にして流されてゆく そしてみんな泣いているけど
あまりにも圧倒的な力の前に 
どうすることもできないでいる


 それでも少し どうしたらいいのだろうと
考えてみると こういう問題を引き起こしたのは
ここで映されていた流されてしまった場所にいた
つつましい暮らしをしていた人たちではなく
圧倒的に「先進国」の人たちの生き方であり
そういうことをうーん うーんと考えていたら
「消費」というとこに行き着いた。


 友人の話によれば20世紀初頭に
今のままでもそれなりに豊かな暮らしだけれど
今の2倍働いて 今の2倍物を買える そんな
選択肢もあると知り どちらにするかとなったとき
2倍働いて2倍消費する そちらの形がとられたらしい

 それで?それで消費して?


 私たちは幸せになったのだろうか


 これ高校のときからの永遠のテーマなのだけど


 大量にものを買って全部自分で満たすこと で

 私たちは幸せに生きてるのだろうか

 そこでオルデンバーグは「ノー!」と言った

 アメリカ人の彼がそんなことを言う
 私はそれがすごいと思う。


 そう 消費して 大きな家を夢に描いて
ソファーを買って 絵を買って 暖炉もあって?
それからきれいな照明もあり すべての料理道具も
そろった家で まさに夢見たような家庭で
人々は幸せになったのだろうか
オルデンバーグは「ノー」だという
だってそこには だれかと交わる 社交できる空間が
なくなっていて 家で社交をすればするほど
見栄をはる主婦はつかれてしまって
壁紙を変え また壁紙を変える
ネバーエンディングストーリー。


 そしてどこかで みえないところで

 深いため息をつくのだろう。



 私は郊外で前より大きい家で暮して
全てそろった主婦の生活を経験したから
オルデンバーグが本で描いた 郊外の主婦達の
退屈で刺激がなくて仕方がないからテニスに繰り出す
そんな気持がよくわかる。たくさんのものを
自分でまかなっていけばいくほど
路上から人は消え 誰かと出会う気楽な機会もなくなっていく
そうして幸せそうな家庭を演じる裏で
どこかで深いため息をハァとつくのだろう。


 世界中のものを使って 
環境問題を引き起こし 大変な状況をつくってる
その張本人の私たち が 消費して消費をしても
実は幸せじゃないんだとしたら
それほど空しいことはない と
私は高校の時に思った。だって報われないじゃないか。
それは個人の問題なのかと思っていたけど
もしかして社会の形の問題や
消費というプロパガンダに
とりつかれているせいであるなら
そこをもっと 考えてみる必要性はあるのだろう


 サードプレイスや地域の拠点の小さなカフェは
何かを変えて行くだろう そういう半公共空間が
もっと利用されるようになったら 個人で
なにも全部もたなくてもよいのだろう
それだけでなく そこに素敵な関係性があるのなら
そしてそれを楽しめるなら もっと人は
外に出るようになるのだろう


 世界はあまりに変わってしまった
だけど何気なく生きてると そんな変化にも気づかない
自分もきっと 他の人たちも幸せになって
環境負荷もぐんとへる そんな生き方
それがあるなら 私はそれを探りたい

フランスに行くなら

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