フィギュアスケート・ジュニアグランプリ(JGP)シリーズ2015第2戦、ラトビア大会。続いて男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。日本から友野一希、三宅星南の2人がJGPデビュー 上位陣は高得点の争いになった。
9 ニコラス・ナドー(カナダ) SP:68.04(2)
「For Me - Formidable」byシャルル・アズナブール♪ 英語とフランス語の歌詞は、カナダの選手らしい トリプルアクセル、ルッツ・トウ3-3を決めたが、フリップが2回転に。洒落っ気たっぷりのステップで楽しませてくれる。ISUパーソナルベストを大幅更新。
10 ペトル・グメニク(ロシア) SP:62.35(5)
「Ouverture from "Gräfin Mariza"」♪ 4月に13歳になったばかり、身長はまだ153cm。いかにも軽くてよく滑る。スプリットジャンプしてからダブルアクセル、片手上げで3回転フリップ、3回転ルッツ+3回転ループも両方片手上げ! キャメルスピンでも面白い姿勢と、細かい工夫がたくさん。将来楽しみ
13 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:68.84(1)
「Puttin' On the Ritz」♪ Bioに身長158cmとあるけど、どう見てもずっと大きくなってる 地元の声援を受けて、いきいきと動く。トリプルアクセルは回転不足で転倒したが、ルッツ・トウ3-3と3回転フリップは問題なし。キャメルスピンでは回りながら指を鳴らすって、粋な振付。得意の変形イーグルを見せ、I字スピンでフィニッシュ。
昨季より着実に成長して、スピードも増した。今季はヨーロッパや世界選手権にも出てくるかな。
17 友野一希 SP:51.78(11)
「Japanese Doll」「Genkon」♪ 高2でJGPデビューは、歌舞伎のような和風の曲で登場。トリプルアクセル決まった! ルッツ・トウはセカンドでバランスを崩し、トウループがダウングレードで転倒になってしまった。フリップが1回転になったのは痛い 三味線がだんだん速くなるパートでキレのいいステップを見せた。
19 ケヴィン・エイモス(フランス) SP:63.76(4)
「ハレルヤ」♪ すぐ前の選手が急遽棄権したため、名前がコールされる前に少しアップする時間が与えられた。トリプルアクセル転倒、ルッツ・トウ3-3は必死にこらえたがトウループはダウングレード判定。きれいに決まったフリップだが、エッジに!(アテンション)。情感たっぷりのステップがなかなかいい。得点には少し残念そう。
20 アレクセイ・クラスノジョン(アメリカ) SP:67.53(3)
「Jam」byマイケル・ジャクソン♪ 4月に15歳になった選手だが、一昨年までロシア代表だった すでに175cmあるので、けっこうダイナミックな動きになる。トリプルアクセル、ルッツ・トウ3-3、表外ジャンプ連続から3回転フリップと堅実に決め、ステップでは気持ちよく踊った。コンビネーションスピンで評価が低くなったのが今後の課題かな。
21 ジュリアン・ジージエ・イー(マレーシア) SP:59.10(7)
「I Put a Spell On You」♪ マレーシア期待の星、すでに四大陸にも2度出場しているが、今季は世界選手権に手が届くか 5月に18歳になったので、ジュニアに出られるのは今季までとなる。
トリプルアクセルをこらえて着氷、3回転ルッツの着氷でやや乱れたので、無理せずセカンドは2回転トウループにした。ステップでは頑張ってアピールしてる感じ 以前よりはスケートが伸びるようになったと思う。自己ベスト更新でガッツポーズ。
25 三宅星南 SP:55.88(10)
「死の舞踏(Totentanz)」リスト♪ ノービスから期待の選手が13歳になってジュニアデビュー、振付は宮本賢二。
しっかりスピードにのって滑り出し、3回転フリップを決め、ルッツ・トウ3-3はステップアウト。ステップには大きく動こうという意識が表れている。スピンは少しきつそう^^; 後半は緊張で体が固くなったかな。
26 ドミトリ・アリエフ(ロシア) SP:60.10(6)
「Nothing the Same」ゲイリー・ムーア♪ 昨季JGPで2回3位になっている選手。トリプルアクセル転倒、後半のルッツでステップアウトしてコンビネーションにできなかった。ラウンジポジション(肩膝をつく)から3回転フリップを跳ぶのが面白い。パワーとスピードがあるスケーティング。
結果、地元ラトビアのヴァシリエフスがトップに立ち、2位にナドー、3位にクラスノジョンが僅差でつけている。友野と三宅もフリーでいい演技をして、そろって10位以内に入れるといいな
フィギュアスケート・ジュニアグランプリ(JGP)シリーズ第2戦、ラトビア大会が開幕
まずは女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。第1グループに坂本花織、第6グループ最終滑走に青木祐奈が登場。
2 坂本花織 SP:58.75(3)
「マラゲーニャ」♪ 緊張した顔で、肩を上げ下げして大きく息をしながら登場。黒の下に赤を重ねたスカートが翻る。ルッツ・トウ3-3を決め、後半のフリップとダブルアクセルもスムーズ。スピンにも力強さが出てきた。あとは表現の部分で、曲との一体感が出てくるといいかも。
ルッツにエッジエラーのeがついたのが残念。
5 アンバー・グレン(アメリカ) SP:53.21(6)
「Feeling Good」♪ マイケル・ブーブレではなく、女性ボーカルのバージョン。冒頭の3回転ルッツで転倒したが、それ以外は安定した演技。フリーでジャンプをまとめたら、順位を上げてきそう。
16 アナスタシア・ゴズワ(ウクライナ) SP:53.09(7)
「チャチャチャ」「ラテン・メドレー」♪ 赤でまとめた衣装で、軽やかに滑る。コンビネーションはトウループの3-2だが、3回転フリップとダブルアクセルとミスなく跳び、スピンもレベル4をそろえた。ステップでもわりと動けていた。
17 マリア・ソツコワ(ロシア) SP:62.73(2)
「ブラック・マジック・ウーマン」byサンタナ♪ 昨季の清楚なイメージとはちょっと変えて、黒の衣装で大人っぽい雰囲気。冒頭のルッツ・トウ3-3はGOE加点1.20!スピンでやや取りこぼした。もう少し表現がこなれてくると、面白いプログラムになると思う。
もう1シーズン、ジュニアに残って、今季はファイナル上位や世界選手権メダルを狙えるか。
25 チェ・ダビン(韓国) SP:57.21(4)
「Mama, I'm a Big Girl Now」♪ 赤の衣装に赤いルージュ 終始キュートな笑顔を振りまきながら、ルッツ・トウ3-3などジャンプをミスなく跳び、スピンもレベル4でそろえる。オールドポップスの歌詞をうまく利用しながら所作を音にはめていく振付で、楽しい雰囲気を作っていた。
28 アリサ・フェディチキナ(ロシア) SP:63.49(1)
「感傷的なワルツ」チャイコフスキー♪ ピンクのドレスで、本を読む姿勢でスタート。イーグルからダブルアクセル、フライングシットスピンに入るときのジャンプで片手を上げる。ステップもなめらか、後半のルッツ・トウ3-3と3回転フリップも余裕。最後のスピンはイーグルから入り、ウィンドミルを入れて最後はI字姿勢。
リプニツカヤ選手のジュニア時代を、ちょっと思い出させる。もう少し柔らかい感じ 2月に13歳になったばかりで、いきなりトップ・・・
32 青木祐奈 SP:56.67(5)
「タイスの瞑想曲」マスネ♪ JGPデビューは最終滑走、お待たせ~ オフホワイトにカラーストーンをあしらった衣装で、えくぼを浮かべておおらかに滑り出す。3回転ルッツ+3回転ループ、決まった 回転不足はなく、加点も0.6ついている。ステップの伸びやかで、フリップも問題なし。と思ったら、カウンターからのアクセルが1回転に
スピンはレベル4、ステップもレベル3と、アクセル以外は悪いところなしだっただけに、もったいない^^: 逆に、ダブルアクセルがちゃんと決まってれば60点超えも十分狙えるということか。
デビュー戦が5位、悪くないスタート
フリーは明日。坂本選手、青木選手、メダルに手が届くか。頑張って~