フィギュアスケート・グランプリファイナル2013、アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。
アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:61.57 FD:95.01 合計:156.58
「セビリアの理髪師 序曲」♪ ワインカラーの衣装がよく似合うカッペリーニ。よく合ったツイズル、姿勢変化がスムーズなロングリフト、よく滑りこんでる感じがする。
ナタリー・ペシャラ/ファビアン・ブルザ(フランス) SD:66.63 FD:102.48 合計:169.11
「シルク・ド・ソレイユ」の曲ではコミカルに、「禁じられた遊び」のギターのメロディでは情感たっぷりに、いろいろな顔を見せてくれるカップル。逆立ちのような姿勢など、リフトはペシャラの力技系が多い(笑) どの要素も流れの中できれいにできていたと思う。
ケイトリン・ウィーバー/ポジェ(カナダ) SD:67.68 FD:97.36 合計:165.04
アストル・ピアソラのメドレー♪ スペイン語の歌詞が情熱的なムードを醸し出すタンゴ、踊りの中に男性が低い姿勢の難しいリフトや、ぴったり合ったツイズルが溶け込む。"captivating"(魅惑的な)とEUROSPORTのコメンテイターが言っていた。意外と技術点が伸びなくて残念。
エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリ・ソロヴィエフ(ロシア) SD:68.90 FD:97.82 合計:166.72
ヴィヴァルディ「四季」モーツァルト「Lacrimosa」♪ ほかのカップルにはないスピード感でぐいぐい滑ったが、曲が変わったところでどうした拍子かソロヴィエフが転倒 要素の出来は悪くなかっただけに、惜しい。
テッサ・ヴァーチュー/スコット・モイヤー(カナダ) SD:77.59 FD:112.41 合計:190.00
まるで一片の映画か舞台劇を見たような、、、物語がダンスで語られた。膝に乗るストレートラインリフト、イーグル姿勢で抱えるリフト、曲と完璧にマッチしたツイズル。"breathtaking"(息をのむよう)な演技。自己ベスト更新。
メリル・デービス/チャーリー・ホワイト(米) SD:77.66 FD:113.69 合計:191.35
「シェヘラザード」♪ ほぼ自己ベストと同じ点を出さないと勝てないという状況で、これまたパーフェクトな演技。曲も盛り上がりとともに動きがどんどん速くなって、“スポーツ”アイスダンスを芸術の中で見せてくれる。こちらも自己ベスト更新。
結果、デービス/ホワイトが優勝、2位にヴァーチュー/モイヤー。ひところ、少し差がついたような感じだった2組、また接近してきた。オリンピックでの勝負が楽しみ。3位はペシャラ/ブルザ、4位ボブロワ/ソロヴィエフ、5位ウィーバー/ポジェ。このあたりはソチでも銅メダルを争うことになりそう。カッペリーニ/ラノッテはもう一息!かな。
あとは女子フリー。
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2013、アイスダンス・ショートダンス(ジャッジスコア)。今季はジュニアグランプリシリーズのアイスダンスを全然見てないので、ショートダンスのパターンダンスがどんなのか知らない 勉強も兼ねて見てみよう。やたらロシア選手が多い今大会だが、ジュニアのダンスに進出したのはアメリカが3組、ウクライナ1組、ロシア2組。ポスト・デービス/ホワイトが生まれるか?!
レイチェル・パーソンズ/マイケル・パーソンズ(米)
18歳兄と16歳妹の兄妹カップル。ツイズルで兄が転倒してしまった 46.11。
アレクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキティン(ロシア)
女性の衣装、ライトグリーンのスカート部分が二重になってて、下がサーモンピンク。可愛らしい ツイズルその他安定していた。51.32。
ベティナ・ポポワ/ユーリ・ヴラセンコ(ロシア)
すらりと長身の2人。以前村上佳菜子が使った「ジャンピング・ジャック」♪で、たくさん手拍子をもらっていた。スピード感のあるいい演技。52.50。
ロレイン・マクナマラ/クイン・カーペンター(米)
女性はまだ14歳。登場から演技開始の位置に着くまでの間も、しっかりポーズをそろえて演技の一部のよう。ツイズルで少し動きがずれた以外はスムーズ。55.14。
ケイトリン・ハウェイク/ジャン-リュック・ベイカー(米)
スローとアップテンポのめりはりがきいて、切れのある演技。「Sing Sing Sing」♪で手拍子も起こる。58.05。
アンナ・ヤノフスカヤ/セルゲイ・モズゴフ(ロシア)
わりと大柄な2人。フットワークの伸びやかさ、リフトなんかはシニアの中に混じっても遜色なさそう。63.71、高得点 この組だけがシーズンベストを更新した。
ジャッジスコアを見て気づいたが、2つのパターンダンスを続けて滑ってないカップルが3組。今季のシニアは続けて滑るカップルが多いように思うが、やはり課題が違うので構成も違ってくる。
結果、1位ヤノフスカヤ/モズゴフ、2位ハウェイク/ベイカー、3位マクナマラ/カーペンター。5位くらいまでは表彰台の可能性もあるかな?
やはり土曜日だけあって、日本では選手が少なくあまりなじみがないカップル種目にも、かなり観客が入っている。よかった