ジュニアペアの高橋成美/マーヴィン・トラン組優勝 おめでとう
今シーズンの目標を「ジュニアグランプリファイナル優勝」としていた成美ちゃん、見事達成した。シニアでもファイナル補欠一番手になった実力は、ジュニアの中では際立っていた。二人がぴったり合ってるサイドバイサイドスピン、リフトの安定感、音楽によくのった滑らかなスケーティング。あとはシニアの世界選手権に出場して、着実に実績を残していけばいい。ペアは選手生命が長いので、いずれ頂点に立つ日も来るかも?!(いや、これはマジで)
日本スケート連盟所属のペアがグランプリファイナルで優勝するのは、ジュニア・シニアを通じて初めてだそうだ。マスコミももっと注目してほしい!
ジュニア女子、庄司理紗選手、頑張った! きれいなステップに、じわっと拍手が起こっていた。李子君(Zijun LI)選手と、SPフリー合計得点が全く同じ。その場合はフリーの成績がいいほうが上位と決まっているので、残念ながらメダルには届かなかったが 自信を持って世界ジュニアに行っていい。
それにしても、優勝のソトニコワ、2位のツゥクタミシェワ、かなり凄い 96年7月と12月生まれの二人は、来年の6月30日にまだ14歳。来季は、シニアのグランプリシリーズに出場することは可能だが、世界選手権にはまだ出られない。ロシアのスケート連盟とファンたちは、彼女たちが順調に成長するのを楽しみにしていることだろう。そしてソチ五輪、今大会5位のシェレペン選手も加えて、最強女子軍団になるかも?
特にソトニコワ選手は、3回転ルッツ+3回転ループ(基礎点11.10)、ダブルアクセル+3回転トウループ(基礎点7.40)が跳べてしまう。フリーの技術点(TES)は59.73、シニアの中に入っても3番目。今跳べてるジャンプが大人になってもずっと跳べるか? 要注目な選手だ。
授賞式で「君が代」が流れるところ、見たいな・・・
ウェブTVでLive放送を見ながら、横目で地上波も見て、忙しかった(笑)
まずは男子。織田信成の4回転トウループ+3回転トウループ、お見事 ジャンプ、スピン、ステップとどれも高水準。技術点(TES)48.06は凄い。
パトリック・チャンも4回転を跳んできた。「4回転論争」で「4回転だけじゃない」とジュベールに反論した側だったけど、配点やルールが変わって、挑戦しないわけにはいかなくなったか?! やはり中国系(両親ともに香港からの移民)なので、北京でもかなり人気の様子。
高橋はステップで一瞬止まったのにびっくり 大きなミスにつながらなくてよかったけど。小塚くん、フェンスにぶつかりかけて頭かいてる場合じゃありません
とはいえ、わずかながらシーズンベスト更新。つまり、毎回同じ水準は出せるということ。
トマシュ・ベルネルとフローラン・アモディオ、必須要素が一つでも満たせないと、さすがにファイナルでは厳しい。60点台はショックかな…。でもフリーでシーズンベストが出せれば、順位は上がる可能性がある。フリー滑走順が1番アモディオ、2番ベルネルなので、マイケル・ジャクソン連続か
Twitterで、各選手のSPのスコアにフリーのシーズンベストを足して、結果予想をしている人がいたので、ここでもやってみよう。カッコ内が予想。
シーズンベストが出た時期がわかるように、グランプリシリーズの順番:NHK・カナダ・中国・アメリカ・ロシア・フランス
1.織田信成 86.59+155.15(カナダ)=241.74(3)
2.パトリック・チャン 85.59+166.32(カナダ)=251.91(1)
3.高橋大輔 82.57+156.75(NHK)=239.32(4)
4.小塚崇彦 77.90+170.43(フランス)=248.33(2)
5.トマシュ・ベルネル 65.37+156.21(ロシア)=221.58(5)
6.フローラン・アモディオ 61.64+153.76(フランス)=215.40(6)
織田信成は、また苦手な最終滑走が気になるようだが、ここは3度目の正直!と思って、今度こそフリーで自分の演技をやってほしい。
パトリック・チャンはSPフリー両方でいい演技をそろえることが課題。この人のジャンプって、「ぐらついたけどなんとかこらえた」「ちょっと回転不足だけど立った」みたいな失敗はあまりなくて、どーんとコケるか完璧に下りるかのどっちか フリーはどっちになるのか?!
高橋大輔は、衝突の影響が本当にないのか、気になる。「首がムチ打ちのような状態になった」という報道もあるが、実際のところどうなんだろう? リンクに大勢人がいる日本では、練習中にぶつかることは珍しくないのだそうで、「気にしてない」のは本当だろうけど。フリーでは気持ちの入った演技を見たい。
むしろ衝突を気にしている(かもしれない)小塚崇彦、フランス大会のフリーが“まぐれ”じゃないことを見せよう! 「まだ改善の余地がある」と自分で言ったとおり、あれくらい普通にできるだけの実力が、今の君にはあるんだから。
順位予想としては、、、パトリックのコケ次第 理想的には、小塚と高橋がいい点を出してプレッシャーをかけ、織田がさくっと4回転を含む予定ジャンプを(間違えずに)決めたら
それでもパトリックが勝っちゃったら、脱帽ということで。。。結局予想してない(笑)
続いて女子。3回転+3回転を跳んできた安藤美姫、やった!と思ったんだけど…単独ジャンプでの転倒とスピンでバランスを崩したので、点数は伸びなかった。しかし、演技構成点(PCS)はそんなに悪くないので、フリーでいつもどおり出来ればそんなに心配ないかな。
鈴木明子は、出来自体とてもいいと思ったし、シーズンベストも出た。PCSではトランジション(つなぎ)が低くなってしまうので、点を取るためにはそこが課題なのかも。ただ、彼女のスケートには幸せがあふれている ベストの演技さえしてくれたらそれでいい、とつい思ってしまう。
結局、日本勢で一番上になったのが村上佳菜子。まずは目標の60点を超えたことが偉い。ジャンプも切れてたしスピン回転も速かった。キス&クライでマイボトルからぐびぐび飲み、大きな音を立てて鼻をかみ^^;可愛いから何してもOK(笑)
「真央2世」とか「浅田真央以来のシニアデビューシーズンでファイナル優勝をねらう」とか、マスコミはそんなことばかり言ってるが Twitterで「真央は真央、佳菜子は佳菜子」と言う人に同意する人多く、私も同意。安藤や鈴木が自分より下の順位になってしまって、フリーで「私が頑張らなくちゃ」と思い込んでしまうかもしれないが、その必要は全くない! 「練習してよくなったところを見てもらう」ことに専念してね
シズニーとコストナーは予想以上に安定していた。フリーでも同じような演技ができるかどうか?という点が問題で、二人ともジャンプの出来次第。そしてレイチェル・フラットの不調は意外…元々3回転+3回転を跳ばないので、SPで高得点は出しにくいんだけど、フリーでどこまで巻き返せるか。
男子と同じように順位予想をやってみよう。
1.アリッサ・シズニー 63.76+116.42(カナダ)=180.18(1)
2.カロリナ・コストナー 62.13+107.34(NHK)=169.47(5)
3.村上佳菜子 61.47+110.18(アメリカ)=171.65(3)
4.鈴木明子 58.26+115.31(ロシア)=173.57(2)
5.安藤美姫 50.45+120.47(ロシア)=170.92(4)
6.レイチェル・フラット 45.19+111.84(アメリカ)=157.03(6)
こうしてみるとシズニーがかなり有利に見えるが、波があるタイプの人で^^; 昨季はポイントで鈴木明子と並んだが優勝がなくてファイナル出場を逃し、その後調子を落としたのか全米で10位と沈み、22歳という一番いい年齢で五輪出場できなかった。今季は状態がいいようだし、ファイナル優勝もさることながら、全米で2位以内に入って世界選手権を狙っているだろう。
ヨーロッパ選手権に世界選手権に五輪と、大きな大会の経験は豊富なコストナーが、アメリカ大会のような崩れ方をせずに演技できたら、かなり怖い。ただし日本勢も予想点数(?!)では上回るし、先に滑走するのでいい演技をすればプレッシャーをかけられる。そういう意味では、安藤、鈴木と“先輩たち”が先に頑張ってくれれば、佳菜子ちゃんは気楽にできていい結果につながるかも?!
優勝ラインが175点以下だったら日本勢の“スイープ”表彰台独占もありそう。逆に180点に近くなると一人が食い込むのがやっと? 接戦になるのは間違いない(それで予想か^^;)
Twitterで「会場の音響が悪い」という声がたくさん。オーケストラ系の音はそうでもなかったが、ギター系やシンセ系は聞こえにくかった。中国大会でも同じ会場だったが、そのときはそんなにひどくは感じなかったんだけど。北京会場としては“メインイベント”のペアでは、それほど悪くはなかったような、、、修正できたのかしら。
来年の干支だからか、プレゼントにウサギのぬいぐるみ多数。「如意吉祥」の字が耳に書いてあったりする。トラとウサギと両方手に持ってた選手は、今年と来年の干支
明日もみんな頑張って