生きていれば病気もする。それが人間だ。
なんて、病気を甘く見て、ひどい目にあったことがある。
毎年、オーストラリアに生徒を引率していく時期が来るたびに思い出す。
10数年昔の話だ。
日本を離れる前に、お腹がチクチクして変な感じだが、病院嫌いの僕は、
どうせすぐ治るだろうと、何もないかのような顔をして飛行機に乗った。
忍耐力との勝負のような長い飛行時間と戦いながらパースの町に降りた。
痛みはどんどんひどくなる。
それでも忍耐力を試している自分がいた。
僕の脂汗の様子を察してか、ホテルよりも、まずは自分の家に遊びに来て欲しいと誘ってくれる学院卒業生の家に案内された。
やがて、食べても飲んでも吐いてしまう自分に限界を感じて、
自分の体だからいいだろうと、様々な痛み止めを試みることにした。
生物や医学の勉強を少しだけかじっていたおかげで、
どうにかこうにか痛みを止めることはできた。
パース留学の3人の学生は、心配して徹夜で僕を看病してくれた。
彼らには、僕の強がりの笑顔は、ウツボに咬まれたタコのように見えたかもしれない。
何とか動けるので、そのまま三日間滞在して、帰りの飛行機に飛び乗った。
苦しかった。
飛行機に何年も乗り続けているような、とても長い地獄の旅に思えた。
どうにか、家には帰りついたのだが、救急車は恥ずかしいので、タクシーで病院に駆け込んだ。
医者に脅された。もう少し遅れたら、間違いなく死んでいたそうだ。
天国行きか、地獄行きかは、わからないけど?
盲腸炎がひどくなり、腹膜炎を起こしていたのである。
すぐに、切腹の手術だ。
麻酔が効かないと、何回も大きな針が僕の背中を刺した。
手術は成功したが、通常の盲腸の入院の倍以上、病院に入院することを強制された。
手術後1週間過ぎた頃、お腹に突き刺さっている管が邪魔だし、早く退院したくて、
無理やりに管を引き抜いた。
すごく怒られた。
今も僕の右腹部に大きな傷あとが残っているのはそのせいだ。
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ものすごく申し訳ないんですけど、
大変だったのはすごく伝わってきたんですけど、
最後のところで思わず笑ってしまいました。
自分の体だからいいだろうって・・・・
そりゃないですよ~(^^;)
怒られて当たり前です!!