梅雨と心模様

こうもジメジメした日々が続くと
心が病んでくる
巷の人々の顔から笑顔が消えている
イライラ
憂鬱
人間嫌い
無気力
頭痛
優しさも仇になる
朝起きが辛い
夜が遅い
至るところにネガのオーラが飛び交っている
やるせないネガのオーラが充満している
人間は
かくも気候に左右されるものなのか
太陽が輝く南の島の人々は
いつも笑顔が溢れている
宝物は大自然の輝き
何もいらない
大切なのは
青い海と青い空
深い緑と澄んだ水
一昔の日本では雨を楽しむ風流があった
アマガエルに紫陽花
水溜りに泳ぐアメンボウやゲンゴロウ
縁側に腰掛けて
シトシト踊る長雨と
風に戯れる竹林の葉を眺めながら
テルテル坊主と梅雨の日々
人はなぜ？
この素晴らしい大自然の宴を一掃し
人工の世界に塗り替えてしまったのだろう
人工の街々からは
ネガのオーラが溢れ出ている
人工の街はやがて瓦礫となり
大自然の街は
果てしない再生を繰り返す