前回のクアラルンプールに続いて
今回はベトナムはホーチミンだ
案内役は学院第33期卒業生のカフカこと
和田由紀子さんだ
和田さんはイギリスの大学を卒業後
ベトナムの会社に企業カウンセラーとして勤務している
町中では
至る所で日本からの会社の代表と思わしき人々が挨拶してくる
ホーチミンの顔役と言う感じだ
通りには
至る所に旧ソ連のハンマーとカマをモチーフにした
共産党の赤旗が翻っていた
ベトナムは限りなく共産主義に近い社会主義国だ
ベトナム戦争の残虐な爪痕が国立戦争記念館に残っていた
内臓が飛び出し
首がちぎれて
肉片が散らばっている写真
罪のない一般市民の虐殺と拷問
トドメは枯れ葉剤をバラまかれ
人間の身も心も破壊していった
戦争の地獄を
これでもか?これでもか?と見せつけていた
韓国で見た戦争記念館の
何十倍もの真実の地獄絵図の写真だ
ベトナムもマレーシアのように
タイのように
王族の君主制で生きていた遠い昔のほうが
本当の意味の豊かさを持っていたのかもとフッと思った
お札に並ぶたくさんの0(ゼロ)
1万ドンのお金は大金と思ったが
50円程の価値しかない
マレシアと比べてかなり貧しい
共産主義はなぜ国民を貧しくするのか
労働者階級の人々が戦って政権を手にした国のはずなのに
結局は
教育の貧困が全ての原因のような気がした
町中を無秩序に走行する二輪車の大群
忍者のように
めちゃめちゃに走ってくる車やオートバイの間を
平然とすり抜けて道路を横断する人々
日本ではありえない風景だ
さらに
本当のベトナムを見たくて
メコンデルタまで足を向けた
あのカンボジアで見た水上の民
そのままの風景が広がっていた
河の両岸には腐り果てたゴミの山
粘土のような泥と混ざって異様な灰色をしている
人間はたくましい
どんな環境の中でも生きていけるんだ
何かしら訳の分からない感動を覚えた
それにしても
皆が嫌がる異様な匂いのフルーツの王様ドリアンは美味しかった
カフカが買ってきてくれる様々なフルーツやベトナムの珍味
ベトナムの文化や慣習
会社を3日間も休んでベトナムの真髄を紹介してくれた
世界中で活躍する卒業生達の思いやりに
いつも感謝だが
今回は特に
心から感謝のアジアの旅であった