人生の大先輩の方々に、酒寿司の会に来ないかと
お誘いを頂いた。
作家、日本画家、新聞社の編集局長、
雑誌編集長、坂本竜馬研究家、映画監督と
多才な文化人の面々、総勢10名の集いだ。
照国町の純和風の旧家で
焼酎を片手に酒寿司談義が始まった。
400年の歴史を誇る薩摩料理だ。
遠い昔、
お殿様の食事の後、残った食事を無駄にしないために
酒に浸すことで、さらに美味しくいただけると
「足るを知る」、「食物を無駄にしない」の考え方から始まった調理法だ。
焼酎ではなくて、地酒を使うのが面白い。
具としては、木の芽、筍、フキ、きくらげ、しいたけなどの山の幸、
さくら鯛、赤エビ、水イカなどの海の幸、
そしてたくさんの卵と、
かなり贅沢な具材だ。
役者が揃うと、
美しく丹念にこしらえられた酒寿司が各自のお皿に盛られた。
乾杯だ。
絵画の世界、愉快な夫婦の物語、旧制高校の哲学、薩摩秘話、
話の泉は枯れることがなかった。
気がつくと
時計は夜中の11時を回っている。
古き良き時代の
日本の文化の風景が絵になったようなひと時であった。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ランキングに参加しています。クリックをお願いします!
南徹学院長のIBS外語学院は こちら