昨年度まで学力不問と謳っていたあるメディアの求人広告が旧態依然の大卒肩書きの募集に変わっていた。求人担当の人事が変わったせいもあるのだろうが、時代遅れもはなはだしい。頭の良し悪しが学歴では測れない時代になった。学校での成績と社会での適応能力が必ずしも正比例しない。今まで学校で学んできたような知識はコンピュータを紐解くと、いつでも簡単に手にできる。先生の役割が大きく変わってきた。今までの学校教育のカリキュラムでは、新しい時代の子供たちを育てていくには不充分だ。知識を与えるというより、知識を生かす方法を教えなければならない。先生受難の時代である。そんな単純なことすら理解しないままに、原始的な教育を平然と行使し、化石のような教育を手にした人間を優先して採用しますという企業の愚かさが、日本の未来から希望と言う文字を消し去っているような気がする。