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語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【読書余滴】ミラボー橋の下をセーヌが流れ ~母音~

2010年03月31日 | 詩歌
 フランス詞華集『ミラボー橋の下をセーヌが流れ』は、原詩に訳と解説を付し、ラ・フォンテーヌからサルトルまで、28人のフランス詩人の詩をとりあげる。1編しかとりあげていない詩人が多いが、2編の詩人も数人、最多はランボー及びプレヴェールの3編である。
 アルチュール・ランボーのソネット「母音」第1行目に

  Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青、母音たちよ
   (A noir, E blanc, I rouge, U vert, O bleu: voyelles,)

 解説で三好達治を引く。すなわち「五個の母音A、E、I、U、Oのうち、E、Iの二つは痩せた、寒冷な感じを伴う側のもので、他の三者にその点で対立している。後の母音のA、O、Uはいずれも豊かな、潤った、温感の伴って響く性質をもち、就中Aは華やかに明るくまた軽やかに大きく末広がりに響く傾向をもつ」
 同じく解説で、米国の詩人ジョン・グールド・フレッチャーの1行を引く。すなわち、

  Aは光と陰影(かげ)、Eは緑、Iは青、Uは紫と黄、Oは赤

□窪田般彌『ミラボー橋の下をセーヌが流れ -フランス詩への招待-』(白水社、1975)
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久々に読みたくなりました (つばを)
2010-03-31 17:54:19

はじめまして。

タイトルを見、昔親しんだ堀口大学の「月下の一群」を久々に読みたくなりました。
同書の中にもランボーのその詩がありましたけれども、個人的にはランボーよりもアポリネールやコクトーに魅力を感じていました。

すみません、独り言で。
これからも度々お邪魔しますので、よろしくお願いします。
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堀口大学 (風紋)
2010-04-02 08:39:49
 幼いときからフランス語を耳で聞いて育った堀口大学の翻訳は一級ですね。『月下の一群』、愛唱するに足りる小唄が満載。コクトーの短詩もそのひとつです。
返信する

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