語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【食】「焼く、揚げる」に要注意 ~100%カラダにいい食品(2)~

2018年09月20日 | 医療・保健・福祉・介護
 <どんな食べ物にも良い面と悪い面があるのが普通ですが、今回は「100%カラダにいい」と言える食品を選んで紹介したいと思います。いずれも医学的に裏付けられたもので、一週間に一回は絶対に摂って欲しいものばかりです。
 174ページから始まる表をご覧ください。食品をオススメ度別にランキングにしてみました。まずは五つ星の食品から紹介します。
 今年は記録的な猛暑が続き、夏バテ気味の方も多いと思います。そんな方に食べてもらいたいのが、ウナギ(★★★★★)です。疲れや肩こり解消に効果があるビタミンB1が豊富で、古くから夏バテ防止の代表格とされてきました。
 それに加えて私が注目するのは、カルノシンというアミノ酸の一種。これはウナギなどの回遊魚に多く含まれており、酸化、糖化どちらに対しても優れた抑制効果を発揮する「最高の抗酸化・抗糖化物質」なのです。ウナギは他の食品に比べ、とりわけ多く含まれ、「カルノシンの王様」といっていい。
 動物は筋肉やエネルギーを使うと、必ず酸化物質が発生します。酸化物質が体内に溜まると細胞が傷つきエネルギー代謝に異常が生じる。マリアナ海溝付近で生まれたウナギが何千キロも泳いで日本の川を遡上して来られるのは、カルノシンが活性酸素を除去してくれるおかげ。ヒトもカルノシンを多く持っていますが、加齢と共に減少してしまうので、特に高齢の方は食生活で補って欲しいと思います。
 私は平日の仕事に備えて、毎週日曜日の夜にはウナギを食べることにしています。「1週間これからがんばるぞ」という時にはぴったりの食材なのです。
 ウナギと同じ回遊魚のマグロ(★★★★★)とカツオ(★★★★★)も多くのカルノシンを含みます。
 マグロとカツオは種が近く、動脈硬化を防ぐタウリンやビタミンB群が豊富です。また、マグロには肝機能を活性化させるメチオニンが含まれ、カツオには高い抗酸化作用を持つビタミンEやアンセリンが非常に豊富に含まれています。これからの季節、キハダマグロや戻りガツオが旬を迎えますから積極的に食べて欲しいと思います。
 ほかにカルノシンが豊富に含まれている食品は鶏むね肉(★★★★★)です。鶏むね肉はビタミンB群を多く含み、AGEの発生を初期段階で抑えてくれます。また牛肉の10倍以上もビタミンAが含まれていますから、皮膚も粘膜も丈夫にしてくれます。
 マグロやカツオ、鶏むね肉はできれば毎日でも食べて欲しいですが、調理方法には注意が必要です。
 魚や肉は高温で調理すると、AGEが大量に発生します。焼き魚は、生と比べてAGEは2倍以上。また、鶏肉を焼いた場合、生と比べて7倍以上、揚げた場合はなんと10倍のAGEが発生します。特に、鶏皮の焼き鳥やフライドチキンは非常に多くのAGEが含まれる。おいしいのはわかりますが、決してオススメはできません。
 魚は生食ができますから、できるだけ生で食べてください。マグロは絶対に刺身がオススメです。マグロ自体に栄養素が豊富ですし、付け合わせに緑黄色野菜を添えればより完璧な栄養バランスになります。カツオは、表面を火で炙ったタタキでもOKです。中身は生ですからAGEはほとんど発生していません。
 鶏肉は食中毒のリスクもありますから、生で食べるのは控えたほうがいいでしょう。ぜひ覚えていただきたいのは「蒸す、煮る、ゆでる」という三つの調理方法の方が「焼く、揚げる」よりずっと身体にいいということです。蒸し鶏や鶏肉の煮込みなど、少しずつ調理方法を変えて毎日の食卓に加えてください。
 主菜として、できれば二日に一回は食べて欲しいのが牛肉と豚肉(★★★)です。
 牛肉には豊富なタンパク質がバランスよく含まれているほか、鉄や亜鉛といった人体に必須のミネラルが充実しています。豚肉はビタミンB群が豊富です。糖質の代謝を促進することでAGEの発生を予防してくれます。>

□牧田善二(AGE牧田クリニック院長)「100%カラダにいい食品(18品目リスト付き) 世界最高峰の医学雑誌が保証する 一週間に一回は摂って欲しい」(文芸春秋 2018年9月号)から一部引用

 【参考】
【食】酸化・糖化・AGE ~100%カラダにいい食品(1)~

 100%カラダにいい18品目(1) (クリックして拡大)
 

 100%カラダにいい18品目(2) (クリックして拡大)
 



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