語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】女性の睡眠不足と便秘

2018年03月18日 | 医療・保健・福祉・介護
 よく「人は1日の3分の1は眠っている」といわれる。1日8時間が理想の睡眠時間とされるが、実際にはもう少し短くても良いようだ。
 国立精神・神経医療研究センターの三島和夫医師(睡眠障害外来)らが多くの脳波測定から算出したデータによれば、8時間睡眠には根拠がないという。必要な睡眠時間は30代で6時間後半、40~50代が6時間前半と年々下回り、70代で6時間を切るようになる。1日の3分の1ではなく、4分の1を眠れば十分ということだ。
 一方で、特に女性においては、睡眠時間が非常に短い人や入眠障害や中途覚醒など、睡眠に障害のある人は便秘がちなことも分かっている。
 睡眠中に、胃や小腸はほぼ90分周期で活動し、消化しきれなかった食物のかすや腸内細菌の死骸などを大腸に送って便を作る。人間の便は夜に作られるのだ。朝食を取ると、空の胃に食べ物が入ることで大腸にも蠕動(ぜんどう)運動が起こり、便が押し出される。
 日中に強い眠気や疲労がなくても、治りにくい便秘【注】は睡眠不足の症状かもしれない。

 【注】「【南雲つぐみ】慢性便秘の悩み ~新しい薬~

□南雲つぐみ(医学ライター)「女性の睡眠不足と便秘 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年3月14日)を引用

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