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哲学者の黒崎政男が翻訳した、ジェイ・デイヴィッド ・ボルター「ライティング スペース―電子テキスト時代のエクリチュール」は、口頭言語、写本、印刷術、ハイパーテキスト、というメディアの変遷とともに、「書くこと」と「読むこと」の根本的な変容を描写している。
マクルーハン、脱構築理論、人工知能研究などの視点をもおさえて、新たなテキスト文化論の出現を予兆させる示唆的な本だ。1990年代前半の作品だが、今日のネット社会の昂進を正確に捉えて「書くこと」の変化をたんねんに素描する。
「ライティングは、記憶を取り集めたり、人間の経験を保存したりするためのテクノロジーだ。書くという技術は農業や織物ほど直接に実践的な技術ではないかもしれないが、それは明らかに、社会を組織化する人間の能力を--確固とした法や、歴史・文芸の伝統を持った文化を与えることによって--拡張する」(p53)
そして、ボルターは「文化的なリテラシーとは、ようするにPCリテラシーと同義になりつつある」とさえ言うのだ。
ものを書いて読むという欲望の出口は、ハイパーテキスト化、ウェブ化、クラウド化の勢いを得て拡張につぐ拡張。拡張された地平線にあまりにも多様な欲望のはけ口があるがゆえに、欲望はむしろたじろぐ。
社会の組織化とは、データ、情報、知識、知恵をいかにオーガナイズしていくかということ。意味を与える、物語を紡ぎあげる、フレームや理論を構築する、という負荷は情報・知識処理系の脳に強烈な負担を強いることになる。
その負担をバネにして伸長するか、ヘナるかは案外、アタマが乗る胴体、そして胴体を支える足腰の鍛え方と強靭さが問われるような気がする。今年の夏は自転車で2000キロ走ったが、「書くこと」と「読むこと」の秋にどう出るのか、さて。
はじめまして。私は大阪で医療関係に携わる仕事をしています。
クリニカルラダー導入にあたり、先生の本を読み、どうしても先生に質問があり、ブログですがコメントを書き込ませていただきました。
質問の内容ですが、先生の本「クリニカルラダー・人材開発システム導入」でコンピテンシーディクショナリーが出てきますがあれは原本があるのでしょうか?もしくは先生ご自身が医療用に訳されたのでしょうか?
原本があるのであれば教えていただきたいですし、訳されたのであれば参考にされたものを教えていただきたいです。
はじめまして。私は大阪で医療関係に携わる仕事をしています。
クリニカルラダー導入にあたり、先生の本を読み、どうしても先生に質問があり、ブログですがコメントを書き込ませていただきました。
質問の内容ですが、先生の本「クリニカルラダー・人材開発システム導入」でコンピテンシーディクショナリーが出てきますがあれは原本があるのでしょうか?もしくは先生ご自身が医療用に訳されたのでしょうか?
原本があるのであれば教えていただきたいですし、訳されたのであれば参考にされたものを教えていただきたいです。
拙著、ご愛読いただき有難うございます。
「クリニカルラダー・人材開発システム導入」のなかで紹介しているコンピテンシーディクショナリーは、共同研究者(以前のHay Groupの同僚)のLyle Spencerからサジェスチョンを受けて私が日本の医療機関、看護部門向けに開発したものです。
参考資料としては、Lyle Spencerが書いた"Competence at Work: Models for Superior Performance"を下敷きにしてリファーしています。
このブログの上に「詳細プロフィール」があり、そこにはいっていただくと僕のメルアドが載っていますので、もし、詳細なご質問がありましたら、直接メールください。
詳細にお答えしたいと思います。
先日コンピテンシーについて質問いたしました
中村です。
先生にお礼のメールを送信する矢先にPCが壊れてしまい、メールが遅れてしまいました。
参考資料も非常に参考になりました。
現在も勉強しています。知識が増えればまた先生に質問させていただくかもしれません。
今回は回答ありがとうございました。
中村かな