よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

ハイパーグラフィア・・・

2015年02月24日 | No Book, No Life

 

この本の著者、Alice Weaver Flaherty によるとハイパーグラフィア(うまい下手を問わずものを書く衝動に抗しきれず、逆に歓びと自己実現を見出さざるを得ない性向)と呼ばれる人たちは以下のような特徴を備えているそうだ。(p41)

1.同時代の人に比べて、大量の文章を書く

→あてはまる。著作、論文・記事執筆など文字や活字を書くことが好きなほうだ。

2.外部の影響ではなく、内的衝動(特に喜び)に促されて書く。つまり報酬が生じなくても楽しいから、あるいは書きたいから、書かなくてはやっていられないから書く

→あてはまるが、やや事情を複雑にするのは、職業としてのモノ書きは、外的報酬によってさらに動機が正当化される必要があるということ。たんなるブログでは満たされないのだ。

3.書かれたものが当人にとって、非常に高い哲学的、宗教的、自伝的意味を持っている。つまり意味のない支離滅裂な文章や無味乾燥なニュースではなく、深い意味があると考えていることについて書く

→たぶんあてはまるが、非常に高い哲学的、宗教的、自伝的意味とは言えそうもないが。

4.少なくとも当人にとって意味があるのであって、文章が優れている必要はない。つまり感傷的な日記をかきまくる人であってもいい。文章が下手でもいい

→長年大量に書いていれば、文章・ライティングスキルは向上し、クリエイティブ・ライティングへと進化していくのだろう、などという勝手な意味づけがぜひとも必要なのだ。ハイパーグラフィアに社会性、創造性という名前、あるいは「自分には読者がいるのだ」という思い込みの皮膜を上塗りしてゆくことによって、この病(?)・衝動(?)を正当化してゆくのである。

ここ数年では最もハイペースで書いていたのが2011年だ。この年は、年間「毎月の月刊誌連載、96,000文字。日経ITPro(ウェブ媒体)24,000文字、単行本1冊で88,000文字。これらの合計で一年間で算出した文字数は208,000文字。12で割って月当たりにならしてみると、平均17,333文字。さらに、月当たり原稿用紙に換算して43枚。学術論文を除いて一日当たり400字ヅメ原稿用紙1.4枚を書いていたことになる。立派なハイパーグラフィアかも(汗)

その後、2012、2013、2014年は商業出版からは距離を置いて、アカデミックな論文執筆に注力してきた。これらはPh.D.論文に集約してゆくこととなった。とは言いながらも、日経BizGateというサイトで「ケアシフト!:シルバーイノベーション最前線」というコラムを相変わらず書いているのだが。

この性向を持つ人間は、ようは文字を吐き出す対象は、連絡ノート、雑文、記事、ブログ、書物、論文、博士論文・・・なんでもよいのだ。軽度・中度のハイパーグラフィアであるという自己認識を持てば、妙に納得か(笑)。 


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