散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20071020ギャラリー巡り

2007年10月20日 17時36分54秒 | ART
本日は一日中雨の天気予報であったが、多少降りつつも何とか回復。近美→三岸→テンポラリースペース→富士フォトサロン→大同→たぴお→時計台→道新プラザ→三越→スカイホール→さいとう→アートスペース→ユリイカ→アリアンスの14箇所を回った。

■三岸好太郎美術館「ジョルジュ・ルオーと三岸好太郎」。最終日間近なので、もう一度行ってみた。象徴主義を思わせる「ゲッセマニ」、重々しい「法廷」とそれをセルフパロディ化したような、戯画的な作品「裁判官たち」。もう一度行っておいて良かった。

■テンポラリースペース「柏倉一統展」。この展覧会全体としては必ずしも好きとは言えないが、放映されていたビデオ作品は何だか心和む。カメラ固定で空や草木のある風景を取り続けるのだが、姿の見えない車の音が聞こえ、カメラに止まったのだろうかトンボの羽が写りこんだり、淡々としつつも飽きのこない映像になっていた。

展覧会当番にKさんがいるのを知っていたので持ってきた、「木原康行展」の図録を見せる。すっかりKさんの画が好きになった私は、勝手に(実に勝手な押し付け行為なのだが)Kさんをインスパイアさせるべく、興味を引きそうな図録を押し見せ(≒押し売り)しているのだ(まだ2冊目だが)。その後、しばし雑談。

■たぴお「ロトンヌ秋展」。ちょっといつものたぴおのグループ展とは違った雰囲気。平井久美子の「白夜」は白い空にカラフルな山。面白い。

■道新プラザ「出会+再会'07展」。展覧会のイメージがわかず、あまり期待せずに行ったが面白かった。今偉正のペーパークラフトはリアルな伊勢海老や魚の造形を見ることができる。時代小説のブックカバー、イラストで有名な蓬田やすひろの作品もあった。これには私もよく読む小説家、鳥羽亮から花が送られていた。

■さいとう「川瀬明子絵画展」。筆跡がくっきりとした木々を描いた作品が多い。その筆遣いで力強く描かれた川の流れがいいな。

■ユリイカ「小泉善博・正子展」。陶板を32枚積み上げ、内側にライトを灯して回転する作品が興味深いのだが、今朝、回転する機構がずれて動かなくなってしまったのだそうだ。非常に残念!

明日は所用があるために

2007年10月20日 13時48分13秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
明日(21日)は朝から所用があるために、今夜はあまり飲んだくれているわけには行かない。土曜日だというのにだ! やむを得ないので、昼間に少々酒を飲むことにした。

アスティ45にある「D亭」へ。



ビールとホルモン煮込み、鶏唐揚げを注文した。なかなかコストパフォーマンスの良い、この店のセットである(飲み物は2杯つく)。早速来たホルモンはちょっと硬かったが、ピリ辛味で酒にあう。鶏唐揚げはパリパリと揚げたてだ。



やや小さいビールジョッキをすぐに空けてしまい、次は福司。コップになみなみと来た所をちびちび。今日のつまみは日本酒でも悪くはない。さっと切り上げたが、食事としては少し物足りないかなあ・・・

ギャラリーを2,3回ってから、中央区のラーメン「K」へ。確かそんなにコッテリしていなかったはずだがと、塩ラーメンを注文。スープはそこそこ濃厚な味付けだったが、脂はそれ程感じず美味しい。私はラーメンにワカメのトッピングには疑問を呈するものであるが、このラーメンでは変な海藻臭さもなく悪くない。ネギが角切りなのも、スープを飲むときにパリパリした食感があり良かった。


コの字カウンター

2007年10月19日 19時31分12秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
私は酒場のコの字カウンターが好きなようだ。自分のブログを検索してみたが、いくつかの記事にこの言葉が発見された。その中でも札幌では一番大衆酒場らしい、「第三Mセンター」へ久しぶりに行ってみることにした。

まずビール、しめ鯖、冷奴。うっかりしていたが、この寒さに冷え冷えとした注文だ。何とかビールを飲んで、にごり酒に切り替える。燗酒という手もあるが、結構ベタ甘い可能性も高いからなあ。それに、この店のにごり酒は中々悪くないのだ。

あっさりとこれで終了。950円なり。これなら毎日通うこともできるであろう。

20071018最近読んだ本

2007年10月18日 08時23分46秒 | 読書
「最後の願い」光原百合
劇団を立ち上げる過程で出会った人々とまきこまれた謎を解く。甘い作風のイメージがあった作者だが、これはなかなか良い。

「龍臥亭幻想 上下」島田荘司
伝説の怪奇殺人事件をベースにしたような惨劇が発生。相変わらずの石岡を電話で御手洗が、ゲスト出演の吉敷が支援するが・・・。結末に不満。

「本棚探偵の回想」喜国雅彦
私は本好きではあるが、特に古本・古書店好きではない。そんな私にも楽しく読める古本LOVEな本。作者のサービス精神が嬉しい。

「パンドラ’S ボックス」北森鴻
作者の自作解説が楽しい、初期作品集。

「作家の四季」池波正太郎
「シネマ通信」を読むと作者の映画好きがよく分かる。死の直前には段々と体調を崩し、あの健啖ぶりも見られない。ちょっと頑固な叔父を失ったような気持ちだ。

以下、図書館の2冊。
「流されびと考」杉本苑子
色々な理由で流浪せずにはいられなくなった人々の話。事実と作者の思い入れがあいまい。

「戦後の巨星 二十四の物語」本田靖春
ひたすら迎合っぷりにイライラ。良い対談というのはゲストの人間味を浮き彫りにするのはもちろん、ホスト自身の輪郭も見えてくるものだと思うのだが。ただただ合わせているだけ。

シャルトリューズ

2007年10月16日 19時03分13秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今日は会議が早い時間に終わった。当然、仕事場に戻り(会議室は別ビルに借りているのだ)仕事をすることは可能であるが、まあ、こういうときは良いではないか。

すすきののバー「C」へ。1杯目はハイボール。2杯目に久しぶりのシャンゼリゼを注文。マスターが「シャルトリューズやドランブイの入ったカクテルは美味しいですよね」と話を振る。

確かにギムレットやサイドカーといった定番カクテルは確実に美味しいものの、もう一味癖を付け加えたいとなると、シャルトリューズは良いものである。しかも、アルコール度数が高い。

それではと、3杯目はグリーンアラスカ。薄緑で透明、冷たいカクテルはとてつもなく強い。シャルトリューズのグリーン(ヴェール)はアルコール度数が55度なので、ジン(40度強)とあわせると多少シェイクで薄まるとは言えども強力なカクテルになってしまう。

やや酔ってきて、最後にギムレット。あれ?

20071014最近読んだ本

2007年10月14日 15時59分22秒 | 読書
「収容所惑星ワツティン ペリーローダン340」ヴルチェク、フランシス
中だるみの回。

「dancyu11月号」
今月は洋食&バー特集。うわー、洋食食べたくなってきた。

「工学部・水柿助教授の逡巡」森博嗣
自伝的な要素もある小説。ファンの方はぜひ。

「蛍」麻耶雄嵩
メタ的なしかけがありそうでひっぱりつつ、普通の推理小説的着地をする。もちろん、意外な犯人に関するひねりはある。読者にある事実を気づかれないように誘導するのが叙述トリックだとすれば、逆叙述トリックとでもいうべきネタも仕掛けられている。やはり麻耶作品は凝っているということか。

「天下り酒場」原宏一
何となくタイトルで購入したが、とても気になる小説「かつどん評議会」を書いた人であったか。居酒屋で新たな店員を雇う所から大スケールの話に展開する表題作など、エスカレート振りがいずれも面白い。

以下、図書館の3冊。
「二列目の人生 愛された異才たち」池内紀
決して世に認められる第一人者になれなかった人たちの評伝。さすがに有名で無い人が多く、知っているのは洲之内徹、福田蘭童くらいか。

「古代ローマ」
遺跡写真を元にCGで当時の様子を復元するのだが、やや興ざめのきらいも。

「参謀は名を秘す」童門冬二
表に出てしまい戦術的勝利を得て目立ってしまうようでは、もはや名参謀とは言えない。主を立てて名がでなくてこそ名参謀の資格あり。著者の言うことはそりゃもっともだが、それでも真田雪村とか悲劇的な人物に引かれるんだよな。

ちょっと脂多かった

2007年10月14日 13時31分57秒 | 食べ歩き
何となく温泉効果か体がだるい(単なる二日酔いか?)。昼食に琴似のラーメン「S」へ。迷った末に昔風ラーメンにした。普通「昔風」というと、物足りないくらいのあっさり味かと思うのだが、これは結構脂が多い。確かに学生時代に食べていたラーメンはこのくらいコッテリしていたかもしれないが、今の私にはちょっとクドくて失速。

このお店を貶している訳ではなく、もう少し脂控えめでさえあれば伝統的な札幌ラーメンとして好きなんだけどなあ。次回失敗しないようにメモとして書いておこう。

カクテル三昧

2007年10月13日 20時39分39秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
夕方、札幌駅の近くに入るとなると、飲みに行くしかないよなあ。久々に「KP」ホテルのバー「CV」へ。飲み放題プランにしよう。

最初はジンフィズ。2品選べるおつまみはシーフードの春雨サラダ、海老ピラフにしよう。サラダには大量に小エビと小さな貝柱が入っており、私のために大量死と言う感じだ。

さて、カクテル2杯目からいろいろ注文。まずは「さっぱりしたものを」ということで、マンダリンウォッカを使ったバラライカが登場。バラライカは少々そっけない感じもするカクテルだが、マンダリンの風味でちょっと温かみのある感じになる。

3杯目は「リキュールを使ったショートを」というリクエストに対して、シャルトリューズ+ラム+カンパリ+コアントロー+レモン。仄かにピンク色の可愛らしいカクテルで、ほどよく薬草の風味。

4杯目は「苦いリキュールで」と言うと、ウンダーベルク+カンパリ+レモン。ハードシェイクのため、割りにさっぱりした口当たり。後からじわじわ苦味を感じる。

さあ、どんどんエスカレートする5杯目は変わった酒が好きというバーテンダー氏に、「好きな感じに作っちゃってください」というと、ペルノー+ラフロイグ+ジン。まあ、アースクエイクなわけだが、ラフロイグの風味が効いている。最後にドランビュイクリーム+ラフロイグ少々+生クリームのカクテルを飲み(飲みすぎ?)、終了。今日も色々と面白い話が聞けた。

JRで琴似に移動。軽ーくということで、蕎麦屋「S」へ。



日本酒、蕎麦味噌、鴨の治部煮をやる。鴨が予想以上のうまさで、とろみの付いた汁部分も濃厚味。最後にあっさりもり蕎麦で帰宅。あーあ、飲みすぎた。




定山渓へ行く

2007年10月13日 16時18分49秒 | 旅日記
珍しく会社の行事で定山渓に行くことになった(日帰り)。大通を出発して、車内では午前中からヴァンムスー(フランスのスパークリングワイン)が配られる。冷え加減が足りないが、結構うまい。

途中、道路情報館へ立ち寄る。奥の方に佐藤忠良、本郷新、舟越保武、柳原義達の小さな女性像が展示されている。きちんと見る時間もなく写真もなし。途中、札幌湖に立ち寄り、紅葉見物。最近急に気温が下がったせいか、かなり寒いがあまり紅葉は進んでいない。



昼食は定山渓の「Mジンギスカン」で。



勝手につぐことのできるビールサーバが大混雑のため、私と隣のT氏はウィスキー水割り。その後ソーダを発見し、ウィスキーソーダ割り。

さて、久々に食べるMジンギスカンだが、思いのほか旨い。同じテーブルのF氏は「俺は飲むけど、食べねえよ」と言っていたが、大嘘つきなほど食べていた。肉が足りなくなり、社長決済で追加。次第に落ち着いて満腹。

しばらく定山渓の街中を散策。昼間に通ることがないので、結構新鮮だ。



吉田初三郎の鳥瞰図発見。



その後、H温泉に移動。ジンギスカンのせいで食べられはしないが、とてもよいカレーの香りが漂う所だ。温泉にしばし入り、でてから缶ビール購入。今日は日ハム・ロッテ戦のため、休憩所は大混雑なので、通路のベンチでビールを飲む。すると、おお、札幌市長が目の前を通るではないか。ま、普通の人だしな。



帰りのバスは爆睡組と野球中継を聞く組にわかれて、夕方16時、無事大通着。面白かった。

会議、早く終わる

2007年10月10日 21時00分10秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今日は会議が早く終わって、すすきののバー「N」に行ったら、開店準備中であった。「やってますか」と声をかけ、誰もいないときの私の指定席(左端)に腰を下ろした。

さて、1杯目はフレッシュのザクロを使ったグレナディンマティーニである。思ったより強めになってしまったカクテルは、Nさんに「強すぎましたか」と心配されてしまったが、確かに強いのである。

2杯目はフレンチブランデー+福みりん+栗リキュールの新・創作カクテル。みりんの甘みはスパイス・ハーブの効かないリキュールという感じで、カクテルとしての違和感は無い。

3杯目はウィスキーベースのキングスバレイ。最後、4杯目にバルヴィニー15年を飲んで終了。途中、Nさん作のカボチャケーキをいただき(私はかなりの甘いもの好き)、飽和して帰宅。

20071008最近読んだ本

2007年10月08日 21時18分51秒 | 読書
「闘鬼 グインサーガ116」栗本薫
ガンダル=宮本武蔵ばりの設定だが、残念ながら表現力が及ばず。この人の文章表現に不満を感じたことはこれまであまり無いのだが(ストーリーは別問題)、ガンダルの凄みは表現できず。山田風太郎と比べては、無理かも知れない。

「バゴンボの嗅ぎタバコ入れ」カート・ヴォネガット
SF作家を超えて、通常の作家として第一人者と評価されているが、私からすると読むのは辛い。

以下、図書館の6冊。
「とびきり愉快なイギリス史」ジョン・ファーマン
語り口は楽しいが、イギリス王ヘンリーX世といわれても興味がもてない。

「日本彫刻の近代」
もちろん抽象彫刻も楽しんでみることはできるのだが、私はバリバリの具象彫刻が好き。米原雲海、山崎朝雲に興味をもった。

「迷宮の日本史」歴史の謎研究会
新説は特になく、隔靴掻痒の内容。

「古代エジプト埋もれた記憶」吉村作治
エジプトはそれ以降の様々な文明の源流になっていることが良く分かる。来年、近美で吉村先生プロデュースの展覧会があるので、まずは見てみよう。

「ピラミッドはなぜつくられたか」高津道昭
ピラミッドはナイル川の氾濫を制御するための仕掛けというのが作者の説なのだが、あの高さが必要なのだろうか。疑問である。

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物事典」トホホ史観学会
こういうところから歴史に親しむのも悪いことでは無いだろう。

スペシャル

2007年10月07日 22時39分27秒 | 食べ歩き
本日は二十四軒のビストロ「PE」の2周年特別コースを食べに来た。まずはお祝いのシャンパンがサービスで出て、田舎風パテとピクルス。



今日は赤ワインを飲むことにした。シェフのお勧めでフィッサン2005年ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパンというのを注文。香りが非常に良く、食事にピッタリだ。前菜は銀杏のキッシュ、秋野菜のテリーヌ、秋鮭の自家製スモーク、牛タンのリエットの4品。秋の季節感が感じられるなあ。特に銀杏は大好きだ。



続いて、フォアグラとトリュフのオモニエール林檎とエピスのソース。春巻状の皮に包まれたフォアグラとチャツネ(写真右上、何のフルーツだったかな?)を合わせると更に旨い。



写真を撮り忘れたが、少なめにキャビアのカペリーニトリュフ添えフォアグラのパルミジャーノ仕立てを食べる。冷製さっぱりにフォアグラの濃厚さが絡んでくる。

魚料理は黒鰈のソテー。これもさっぱり目だがソースが良い香だなあ。



そしてメインがフランス産仔鴨のローストとレッグのコンフィ、フォアグラのクロケット添えアルザスリースリングとエピスのソース。胸肉のロースト部分は柔らかく、火の入り方が申し分ない。脚は皮目がパリパリで、濃厚な脂の味。これはもうメチャクチャ旨いな。いずれもフルーツ(オレンジ、ブドウ、リンゴ)と合わせても面白いし、フォアグラのクロケットが違う濃厚さを出してくる。



かなり満腹になってきて、今日はグラッパを飲もう。デザートはくりりんかぼちゃのロールケーキ、キャラメルのムース、林檎のソルベ、アーモンドのリヨネーズ。林檎のソルベをその他のものとからめて、変化する味わいを楽しむ。コーヒーを飲んで、飲みほした所に少量残したグラッパを入れて飲む。イタリアでは一般的な飲みかたと読んだことがあり、こういう良いグラッパでやるべきでもないと思いつつ試してみた。仄かにグラッパが温まり、コーヒーと共に香りが一層立つようだ。





ということで、大満足の日であった。久々に食べた鴨はうまいわ。