本日は芸術の森→紀伊国屋→富士フォトサロン→大同→たぴお→STV北2条→時計台→道新プラザ→さいとう→スカイホール→ARTスペース→ポルトギャラリーの12箇所。
■芸術の森美術館「大本靖展」。羊蹄山をバーンとデフォルメして描いた作品は知っているのだが、1957年以降のバラエティ豊かな作品を見ることができて非常に良かった。初期は太い曲線を組み合わせて山を描いた抽象に近いもの。途中、かわいい魚を描いた「さかなC」、これまた小さな氷の行列がかわいい「氷列」を通過して、お寺の庭シリーズから俄然面白くなってきた。
砂に波紋のような紋様を描いた「東福寺方丈の庭」、格子越しに庭が見えるデザインが素晴らしい「孤蓬庵の庭」、飛び石のリズムが気持ちよい「臥竜の橋」。空色の女性がマグリットを思わせる「風」、手前に花、中景に枯れ木、非常に遠くに森という配置が素晴らしい「NOKKE」(野付半島かな?)。
割と前半は色彩を抑えた作品が多いのだが、蝦夷廿一景、北海道の四季などのシリーズ作品はカラフルになる。中でも緑・黄色・赤の葉の配色が素晴らしい「初秋の湖畔」はよかった。
後半の作品は、ダイナミックな構図が特徴なのだろうと思う。急斜面にポツンと樹氷が立つ「樹氷の渓」、地平線が下の方にあり広大な空が見える「ヤチボウズ」、代表的な傑作「マッカリの山」などは感心させられる。
それから書票(カッコいい)、スケッチブック(かなり上手い)等も忘れてはいけないだろう。とにかく、大本靖ワールドを満喫することができた。そうそう、それから「大学版画展サッポロ2007」も見に行かねばなるまいと工芸館へ。
全然知らない人たちなのだが、予想以上に面白く大作版画が多かったので書いておこう。
「記憶の中Ⅷ」權五信:夢で見そうなデフォルメされた大木がインパクト大。
「ベッド」林智惠:ベッドに大量の林檎。銅版画らしい、静かな感じ。
「Weeds4」大山貴也:上半分の草むらの書き込みがものすごい。
■たぴお「自我の形象展」。久々にMさんにお会いする(「栄通記」を書いている方)。このブログも読んでいただいているようで、色々と感想を頂いた。二人とも一致して共通の知人であるKさんの道展出品作を間近で見たい! ということで盛り上がった。残念ながら入選しなかったということなのだが、HPで拝見する限り、素晴らしい色合いなのだ。
そうそう、たぴおの展覧会では亀井由利の”足”の方の作品がよかった。
■STV北2条ビル「平向功一展」。私の大好きな作家である。バベルの塔・ノアの箱舟などの大作シリーズを描いているのだが、今回は動物中心の茶目っ気のある画が多い。入口すぐの「王様のトリ」は冠を背負ってビルに出入りする人を見下ろしている。
■ポルトギャラリー「絵画の場合」。初めてポルトギャラリーへ。A室では渋谷俊彦の「瞑想の森」が階段をうまく使った配置で2階へと足を運ばせる。2階には久野志乃のふしぎな懐かしい作品。
B室ではオープニングパーティーが開催されていた。私は美術界には知り合いが殆どいないのだが、Yさんがいたのでご挨拶。ワインをご馳走して頂いた。
ここでは何といっても小林麻美だろう。一番大きな「広場とその夢」を見て「何だか荒っぽくなったな」とも思えたが、段々に引き込まれる。公園風景を不気味に網の目のようになった格子から見た構図なのだが、何という圧迫感、そして閉塞感。私は最近老人力が増してきたので感じなくなってきたが、若い頃はこういう閉塞感を間違いなく感じていただろう。
その他、谷口明志(今まで見た展示の中で一番良かった)、単純にかわいいで片付けられない子どもの姿を描く八子直子も面白かった。
そこからCAIに向うが、あまりに久しぶりのため発見できず、次週再挑戦となる。
■芸術の森美術館「大本靖展」。羊蹄山をバーンとデフォルメして描いた作品は知っているのだが、1957年以降のバラエティ豊かな作品を見ることができて非常に良かった。初期は太い曲線を組み合わせて山を描いた抽象に近いもの。途中、かわいい魚を描いた「さかなC」、これまた小さな氷の行列がかわいい「氷列」を通過して、お寺の庭シリーズから俄然面白くなってきた。
砂に波紋のような紋様を描いた「東福寺方丈の庭」、格子越しに庭が見えるデザインが素晴らしい「孤蓬庵の庭」、飛び石のリズムが気持ちよい「臥竜の橋」。空色の女性がマグリットを思わせる「風」、手前に花、中景に枯れ木、非常に遠くに森という配置が素晴らしい「NOKKE」(野付半島かな?)。
割と前半は色彩を抑えた作品が多いのだが、蝦夷廿一景、北海道の四季などのシリーズ作品はカラフルになる。中でも緑・黄色・赤の葉の配色が素晴らしい「初秋の湖畔」はよかった。
後半の作品は、ダイナミックな構図が特徴なのだろうと思う。急斜面にポツンと樹氷が立つ「樹氷の渓」、地平線が下の方にあり広大な空が見える「ヤチボウズ」、代表的な傑作「マッカリの山」などは感心させられる。
それから書票(カッコいい)、スケッチブック(かなり上手い)等も忘れてはいけないだろう。とにかく、大本靖ワールドを満喫することができた。そうそう、それから「大学版画展サッポロ2007」も見に行かねばなるまいと工芸館へ。
全然知らない人たちなのだが、予想以上に面白く大作版画が多かったので書いておこう。
「記憶の中Ⅷ」權五信:夢で見そうなデフォルメされた大木がインパクト大。
「ベッド」林智惠:ベッドに大量の林檎。銅版画らしい、静かな感じ。
「Weeds4」大山貴也:上半分の草むらの書き込みがものすごい。
■たぴお「自我の形象展」。久々にMさんにお会いする(「栄通記」を書いている方)。このブログも読んでいただいているようで、色々と感想を頂いた。二人とも一致して共通の知人であるKさんの道展出品作を間近で見たい! ということで盛り上がった。残念ながら入選しなかったということなのだが、HPで拝見する限り、素晴らしい色合いなのだ。
そうそう、たぴおの展覧会では亀井由利の”足”の方の作品がよかった。
■STV北2条ビル「平向功一展」。私の大好きな作家である。バベルの塔・ノアの箱舟などの大作シリーズを描いているのだが、今回は動物中心の茶目っ気のある画が多い。入口すぐの「王様のトリ」は冠を背負ってビルに出入りする人を見下ろしている。
■ポルトギャラリー「絵画の場合」。初めてポルトギャラリーへ。A室では渋谷俊彦の「瞑想の森」が階段をうまく使った配置で2階へと足を運ばせる。2階には久野志乃のふしぎな懐かしい作品。
B室ではオープニングパーティーが開催されていた。私は美術界には知り合いが殆どいないのだが、Yさんがいたのでご挨拶。ワインをご馳走して頂いた。
ここでは何といっても小林麻美だろう。一番大きな「広場とその夢」を見て「何だか荒っぽくなったな」とも思えたが、段々に引き込まれる。公園風景を不気味に網の目のようになった格子から見た構図なのだが、何という圧迫感、そして閉塞感。私は最近老人力が増してきたので感じなくなってきたが、若い頃はこういう閉塞感を間違いなく感じていただろう。
その他、谷口明志(今まで見た展示の中で一番良かった)、単純にかわいいで片付けられない子どもの姿を描く八子直子も面白かった。
そこからCAIに向うが、あまりに久しぶりのため発見できず、次週再挑戦となる。