散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20071030伊東

2007年10月30日 23時30分51秒 | Weblog
結局、伊東に到着してしまうと研修だけなので、それ程書くこともないし、写真も撮っていない。

夕食は研修所にレストランが付いており、結構な洋食のコース。

・前菜3種(スモークサーモン、鴨、鯵)
・オニオングラタンスープ
・秋鮭とホタテのポワレ、香草ソース
・伊豆磯打ち麺(口直し)
・牛ヒレ和風ステーキ
・サラダ
・抹茶ババロアとフルーツ

飲み物は、伊豆の地ビール、赤・白ワイン(grand vin)、日本酒2種。もう大変なほど飲んでしまった。夕食終了後、談話室で歓談となるのだが、ここにまたバーカウンターがあるのだ。22時までサービスの人がいるのでカクテルを作ってもらったのだが、それ以降は基本的に宿泊者におまかせ、やり放題なのである。

私はカクテルはプロが作るものと思っており、いまだかつて作った事がないのだが、ここまで用意が整っていてはやるしかあるまい。グラスに氷を入れてステアして冷やし、以下のカクテルを作った。

・マティーニ(ステアが全く上手くできない)
・ウィスキー+チェリーブランデー+レモン
・ウィスキー+スロージン
・ブランデー+何か
・カルヴァドス+何か

そして全部自分で飲む。ああ・・・(記憶の途切れていく時の声)。

20071030東京-伊東

2007年10月30日 13時14分53秒 | ART
タイトルの通り、今回の出張は伊東が目的地なのであった。朝の東京から13時頃に伊東に到着すれば良いとなると、しばしの時間がある。やはり美術館に行くしかないではないか(朝から飲むって考え方もないことはないが・・・)。

私はしばらく前から、朝から1時間いったいどの美術館のどの展覧会に行こうかと迷っていた。もちろん一見地味でも良い展覧会もあるのだが、やはり国立新美術館の「フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展」か、東京国立博物館の「大徳川展」か・・・。迷った末の結論は国立西洋美術館の「ムンク展」である。場所と開館時間と好みをあわせた結果である。

ちょっと早くついたので、上野公園を散策。結構、その筋(どの筋?)では有名な上野大仏を初めてみた。



いよいよムンク展開始。なんだかんだで数人目に展示会場に入場。第一室は込んでいたが、第二室以降は無人の展示会場を行く感じだ。今回の展覧会はムンク作品の「装飾性」に着目しているとのことで、実はあまり期待していなかったのだが、結構な油彩の大作が出品されている。




「橋の上の女性たち」:一般的に陰鬱な色彩の作品が多いムンクには珍しく、妙にカラフルな作品。紫色が多いところが、不安な感じをかきたてる。
「不安」「絶望」:「叫び」とあわせて3部作と言いたくなるような作品。炎が流れているかのような空に着目。
「生命のダンス」:青年期・壮年期・老年期の女性を書いた有名な作品。「i」の字にも似た月光が特徴的。
「声/夏の夜」:ムンクの描く女性は、時に顔がなくても美女に決まっているのだ。
「星月夜1」:これはまたゴッホの星空とは違う不安感。
「病める子ども」:同じタイトルの版画が道立近代美術館にもあるが、かなり大作の油彩。色彩がある分、かすかに救いが感じられる。
「浜辺の人魚」:これまた変な作品で、海辺の向こうの方には普通の女性も描かれているのだ。
「浜辺の若者たち」:魂のない人々が浜辺に集っている。

なんとも言えない不安感、微妙な感じがムンクたる所以だと思う。しばらくの間ほとんど他の人がいないせいもあり、見ているうちに何だか胸が締め付けられるような気がしてくる。



ところが、オスロ市庁舎のための壁画プロジェクトでは、ごく普通の労働者の画が描かれており、これは全くつまらないのだ。やはり幻想の画家たるムンクには、どうしようもなく不安な作品を描いてもらいたいものである。

それからものすごい駆け足で常設展を見る。「アヒルの子」ミレイ、「ラ・シエスタ、スペインの思い出」ギュスターヴ・ドレが目に付いた。

本当に来てよかったとの満足感と共に、東京駅に移動。スーパービュー踊り子号に乗り込んで、伊東へと出発。



車内で昼食時間をむかえ、ポールボキューズのサンドイッチを食べる。ハム・カニ・チーズなどが入っており、まあまあ旨い。



山側に座っていたため、海沿いの景色を見ることができず、伊東に到着。駅前にはやしの木。さすが温暖な土地である。



伊東には「ジュディオング記念館」があるらしい。ファンの方はぜひ。