散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

名古屋への慌ただしい旅(10)

2009年02月15日 23時20分28秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
まずは地下街の「M」でビール&串カツのセット。串カツはソースと味噌味が選べるようなのだが、そりゃもちろん味噌味だろう。あまりに歩いたので喉が乾きビールをぐいっ、すかさず串カツ。見た目は濃厚・甘そうに見えるかも知れないが、ベースに渋みがあり、あっさりした味付けだ。





辛子をつけながらぐいぐい串カツをたべ、さらにナスとカキ(広島産)を追加。串カツにして美味い野菜と言えば、ナスが最右翼に来るといっても良いだろう。トロっとアツアツの味はたまらない。もちろんカキも熱でふっくらした仕上がりがたまらない。ナスはソース、カキはタルタルで食べる。

気軽に入れる店でまずは串カツをクリア。あとはやっぱり手羽先と土手煮だよなあ。しかしまた適切な店が見つからず迷走。駅にラーメン&美味いもの小路のようなところがあるのだが、どうも観光客向けで気が進まない。駅からちょっと離れても、今ひとつピンとくるところがない。結局、残り時間が少なくなり、駅中の食堂「M」でビール、グレープフルーツサワー、手羽先を注文。





文句を言いつつもパリパリの皮と大きな手羽先はかなり美味かった。もっとも土手煮はもう食べられず挫折。不思議だったのはビール中+手羽先+土手煮は単品注文で1280円。それに枝豆のついたビールセットというのが1500円なのである。どうにもお得感というものが感じられない。枝豆はいらないのでセットで1000円にしてもらえないだろうか。

まあ、良いかと再びミュースカイに乗り中部国際空港へ。できたばかりの空港なので、食べ物街は充実している。こちらにも味噌カツの店、台湾ラーメンの店があり早めにセントレアにくればよかったかなという気もする。テラスから外に出ると、ものすごいライトアップ。省エネルギー上の問題はあるかもしれないが、皆感動して写真を撮りまくっていた。





北海道の天気が心配であったが、予定通りに空港着。さらにJRで琴似着。今日の名古屋は18度だったらしい。雪など全く降りそうにない、北海道でいうと4月のぽかぽか陽気といった感じだった。それが琴似に降り立つと、この雪、この寒さ(それでも0度くらいか)。気温差が身にしみる。



さて、夕方の飲みが足りなかったので、私は移動時間中に素面になっていた。こういうときの決め手、琴似の「D」で仕上げ飲み。

1杯目ジンフィズ、2杯目エギュベルのマティーニ、3杯目リトルミルカスク18年(SMWS)。こいつのキャッチフレーズは「Honey harmony」。非常に良い香り、甘みがありながらしっかりした味わいのウィスキーである。マスターに名古屋話をしばしやってから帰宅。これで心おきなく寝られそうだ。

今日は30744歩。意味もなく歩きすぎた。

とりあえず旅の様子を10回に分けてアップしたが、読む方も大変だろう。この他に、名古屋市博物館の展示、名古屋に思うこと、名古屋のおみやげで3本位書きたいと思うが、それは今週末ということにしておこう。

20090215最近読んだ本

2009年02月15日 22時43分02秒 | 読書
以下、旅行中に読んだ5冊。
■「チョコレートビースト」加藤実秋
ホスト探偵団とホストのオーナー女史の物語。登場人物の心根が意外とよろしいので、楽しく読める。

■「向日葵の咲かない夏」道尾秀介
自殺したS君を発見してしまった主人公。本当に自殺なのか、もしかして殺人事件なのか。また猫殺害事件との関連は。少々読後感に微妙なものを感じつつ、良くできている話だと思う。

■「九杯目には早すぎる」蒼井上鷹
タイトルを見ただけでミステリファンはニヤリ。寿司を丼に放り込んで茶わん蒸しをかけて食べだした男の秘密は? 等など不思議な話が沢山。

■「逃げ出した死体」栗本薫
伊集院シリーズに新しい少年探偵が登場。結末の明るさが救いだ。

■「贋作吾輩は猫である」内田百
漱石の「吾輩は猫である」で死んだ猫がよみがえり、百がモデルらしき男の家で生活を始める。やがて人間と猫のセリフが混とんとし、妙な小説である。

以下、図書館の2冊。
■「私のしごとはピアノ弾き」上法奏
ドイツにすみピアノを弾く女性のエッセイ。前向きに書いているが苦労は多いようだ。やはりドイツ人マインドは日本人には理解しにくいかもしれない。

■「日本の伝承おりがみ」小林一夫
ま、あまり縁のない本であった。

名古屋への慌ただしい旅(9)

2009年02月15日 15時59分18秒 | ART
さて、残された時間も少ない。桜山へ移動し名古屋市博物館へ。まずは特別収蔵品展の「日本の絵葉書1900-1945」を見る。こちらは何と観覧無料という太っ腹ぶりだ。





「日本の」という割には名古屋関係の絵葉書ばっかりだが(一部、関東大震災などもあった)、名古屋の歴史には厚みがある。戦災で焼けてしまった旧国宝の写真や、見渡す限り家・家・家の名古屋市街の様子は興味深いものがある。

続いて2階に移動し常設展「尾張の歴史」を見る。北海道の歴史展示は土器(→松前藩)→アイヌ民族→現代というのが一般的だが、さすが歴史上の人物が続々登場してくる。

許可証を身につける必要があるのだが、撮影は自由なのでバンバン撮ってみた。その写真は別途公開すると思うが、1枚だけ結構立派な仏像を。七寺の「観音勢至菩薩坐像」のレプリカだ。もちろんこういうものはレプリカ展示なのだが、結構出来は良い方だと思う(ライトが写りこんで写真は最低だ)。



結構時間がかかり、3時頃に名古屋駅へ戻る。お土産を購入し、飲む場所を探すが、どうも日曜日は開いている店が少ないようだ。さんざん迷いに迷い、ものすごい時間迷走する。それにしても名古屋はやっぱり大都会である。








名古屋への慌ただしい旅(8)

2009年02月15日 12時34分29秒 | 食べ歩き
さて昼食だ。2系統の地下鉄が乗り入れているので、何かあるだろうと今池で下りる。地下鉄近辺の地図を見ると、台湾ラーメン発祥の店がある。よーし、行ってみるぞと勇んで向かうと…、そうだ忘れてた。夜しか営業していない店だった。



でもなあ、多分こういう場合は、近所で台湾ラーメン出している店があるはずだ。ということで中華料理「K」の店頭に、お店の名前を冠した「K」ラーメン(台湾ラーメン)と書いてあったので、入ってみることにした。



店内では料理人二人がじゃんじゃん料理を作っており、カウンターはつまみにビールという人もいる活気のある店だ。私は酒は飲まずに「K」ラーメンを注文。すぐにその赤い姿がベールを脱いだ。



まず麺から。ちょっと細い麺が札幌人には頼りなく感じられる。カップ麺でも細麺だったので、これが名古屋のスタンダードなのだろうか。そしてスープ、醤油味ベースに辛味がしてくるが、思ったほど辛くない。もやし・ニラ・ひき肉の具には辛め濃いめの味が付けられているようだ。

基本的に確実に美味い味だ。それほどでもないと思っていた辛味も、食べ進むうちに顔全体から汗が垂れて来た。結構効くな。これでまた一つ名古屋の味を制覇した。

家に帰ってから寿がきやの「台湾ラーメン」を食べたら、この店で食べたのよりもはるかに辛かった。発祥の店の台湾ラーメンの紹介を見ても”激辛”といった表現になっているので、もっと辛いのが元祖の味なのかもしれない。

名古屋への慌ただしい旅(7)

2009年02月15日 11時11分58秒 | ART
昨日の夜のことはあまりはっきり覚えていないが、比較的体調良く6時に起床。多分、寝た時間は早かったのだろう。ホテルの朝食サービスで朝食をとる。おにぎり(チャーハン、梅ゆかり)、インスタントみそ汁(カニ風味、ホタテ風味)、キャベツサラダ×2、オレンジジュース。



名古屋は喫茶店のモーニングが充実しているせいだろうか。こういうホテルの朝食サービスの中では、立派なほうだと思う。朝食会場からはテレビ塔が見える。



さて、今日はまず池下の古川美術館で「めでたづくし~祝ひのこころ~」を見る。これは新春の企画展で、おめでたい植物や動物の取り上げられている日本画中心の展覧会である。



有名どころは奥村土牛、前田青邨、川合玉堂、小倉遊亀、小林古径など。

春木南溟「靈亀と蝶の図」:海の上の蝶たちはありえない色彩。三岸チックである。
「毘沙門天像」:寄木造の彫刻。昔は台座や足もとの邪鬼もあったらしい。顔がデカイが堂々たる体躯。
「筒描祝い紋づくし」:染めの一種らしい。鶴・亀・蝶・桜・牡丹・梅・宝船・笹・松が染められている。
宏楽「華鶴香炉」:上部の取っ手に亀、周囲全体に鶴とゴージャスな作品。

少々展示数が少ないが、心安らかになれる美術館である。続いて2,3分歩き分館の「爲三郎記念館」へ。爲三郎というのが古川美術館のコレクションを集めていた実業家らしい。彼の邸宅を維持管理し、記念館として公開しているのである。



優雅な日本家屋でかなりの室数がある。その部屋毎に日本画、屏風、書などが1,2点ずつ展示されているのだ。斜面に建っている家なので、途中から半地下のようなところがあり、庭の日本庭園を立体的に眺めることができるのも凄い。記念館内は撮影禁止なのだが、庭の方から記念館を写してみた。



少しは立派さが伝わるだろうか。この庭を維持管理するためには入場料1000円(ドニチエコきっぷで100円引き)というのも、無理はないのかもしれない。