散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

名古屋への慌ただしい旅(7)

2009年02月15日 11時11分58秒 | ART
昨日の夜のことはあまりはっきり覚えていないが、比較的体調良く6時に起床。多分、寝た時間は早かったのだろう。ホテルの朝食サービスで朝食をとる。おにぎり(チャーハン、梅ゆかり)、インスタントみそ汁(カニ風味、ホタテ風味)、キャベツサラダ×2、オレンジジュース。



名古屋は喫茶店のモーニングが充実しているせいだろうか。こういうホテルの朝食サービスの中では、立派なほうだと思う。朝食会場からはテレビ塔が見える。



さて、今日はまず池下の古川美術館で「めでたづくし~祝ひのこころ~」を見る。これは新春の企画展で、おめでたい植物や動物の取り上げられている日本画中心の展覧会である。



有名どころは奥村土牛、前田青邨、川合玉堂、小倉遊亀、小林古径など。

春木南溟「靈亀と蝶の図」:海の上の蝶たちはありえない色彩。三岸チックである。
「毘沙門天像」:寄木造の彫刻。昔は台座や足もとの邪鬼もあったらしい。顔がデカイが堂々たる体躯。
「筒描祝い紋づくし」:染めの一種らしい。鶴・亀・蝶・桜・牡丹・梅・宝船・笹・松が染められている。
宏楽「華鶴香炉」:上部の取っ手に亀、周囲全体に鶴とゴージャスな作品。

少々展示数が少ないが、心安らかになれる美術館である。続いて2,3分歩き分館の「爲三郎記念館」へ。爲三郎というのが古川美術館のコレクションを集めていた実業家らしい。彼の邸宅を維持管理し、記念館として公開しているのである。



優雅な日本家屋でかなりの室数がある。その部屋毎に日本画、屏風、書などが1,2点ずつ展示されているのだ。斜面に建っている家なので、途中から半地下のようなところがあり、庭の日本庭園を立体的に眺めることができるのも凄い。記念館内は撮影禁止なのだが、庭の方から記念館を写してみた。



少しは立派さが伝わるだろうか。この庭を維持管理するためには入場料1000円(ドニチエコきっぷで100円引き)というのも、無理はないのかもしれない。


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