hiyamizu's blog

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川副浩平『聖路加国際病院の健康講座 ゼロからわかる狭心症 心筋梗塞』を読む

2013年10月24日 | 健康

聖路加国際病院監修、川副浩平著、『聖路加国際病院の健康講座 ゼロからわかる狭心症 心筋梗塞』(2013年9月世界文化社発行)を読んだ。

100年以上の歴史を持つ、日本屈指のリーディングホスピタルの聖路加国際病院が監修する「聖路加国際病院の健康講座シリーズ」狭心症・心筋梗塞対策の決定版。
最新の治療法や治療薬の解説はもちろん、聖路加国際病院ならではの長年の知見に基づいた予防法や病気とうまく付き合うポイントなど詳細に解説。難しい医学用語は欄外の脚注でていねいに補足説明。イラスト図解で視覚的にもわかりやすく解説した初心者でも安心の一冊です。


心臓を動かしている筋肉(心筋)に酸素と栄養を送っている冠動脈という血管が狭くなり、血液が流れにくくなっている状態が「狭心症」、血管が完全に詰まって心筋が動きを停止する状態が「心筋梗塞」。

狭心症は、一時的に胸がギュッと締め付けられるように痛みます。圧迫感や動悸、息苦しさなどの症状が現れます。痛みが徐々に強くなるのが特徴です。胸だけでなく、放散痛といって、みぞおちや背中、左肩、左腕、左手、顎、歯などに強い痛みを感じることがあります。痛みは点ではなく面で感じます。痛みは数分~15分程度しか続きません。
発作が起こったときにはなるべき楽な姿勢にして、痛みが引くのをまちましょう。それでも痛みが引かない場合は救急車を呼んでください。

心筋梗塞は、突然胸が締め付けられるような激痛で、胸の真ん中、あるいは左胸をナイフで刺されたような焼けつくような痛みが長く続きます。痛みが20分以上続くと死に至る危険も高まります。治療が遅れると死を引き起こすこともあります。
就寝中に水分不足になると血液の流れが悪くなり血栓ができやすくなるので、起床後などに発作が起こりやすくなります。

狭心症・心筋梗塞の予防とは、動脈硬化の予防とイコールです。高血圧、脂質異常(高脂血症)、糖尿病(高血糖)、肥満、喫煙が複数重なって動脈硬化となります。

検査、治療法、リハビリ、再発防止については略。



私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

狭心症、脳梗塞に興味のある(?)人にはお勧めだ。127頁と薄く、絵も多く極めてわかりやすい。両者の症状の違いなど基本的知識は必要だと思った。



川副浩平(かわぞえ・こうへい)
東京女子医科大学心研外科、国立循環器病センター医長、岩手医科大学教授・病院長を経て、
2008年より聖路加国際病院心血管センター長、現在、関西医科大学特命教授。第36代日本心臓
血管外科学会会長、日本外科学会・日本胸部外科学会特別会員、日本心臓血管外科学会名誉会員。




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