hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

マッターホルンの山小屋

2009年05月14日 | 海外
昨年夏、スイスで山歩きをした。最近、そのときのマッターホルンの写真をパソコンのデスクトップ画像にした。



ときどき、じっと画面を眺め、「こんな壁をどんな風にして登るのだろう?」とか、「この稜線をここまでなら登れそうかな?」とかボーと考えていた。



そして先日、ふもとのほうに豆粒のような山小屋らしきものを見つけた。



どんどん拡大してみると、一つはぐっと下の一般ハイカーのためのようないくつかの大きな山小屋と、もう一つはすこし上にある本格登山者用の小さな山小屋だ。



そういえば、たまたま一緒になったツアーのガイドの人が、「マッターホルンに登るひとは、あの遠くに見える山小屋で泊まります。そして、朝出たら、その上にはもう小屋はないので、あとは一気に頂上を目指します。どうしてもというときは途中ハンモックで寝るしかありません」と説明していたのを思い出した。パソコンを探してみたら、これらの山小屋がもっと大きく写っているいくつかの写真が出てきた。

それにしても、写真というものはすごい。この写真は2048*1536=315万ピクセルで、とくに精細な写真ではないが、細かいところまで、見事に捕らえている。(ブログにアップした画像は410*307ピクセルに落としている)

マッターホルンの一点(元画面の315万の点)が太陽の光を反射して、私のカメラのレンズから入り、CMOSの光電変換素子の一点に当り、光量に応じた電圧レベルを生じさせ、その場所のその値がカメラのメモリに記録され、しばらく後に接続されたパソコンとの通信線に乗ってパソコンに取り込まれ、画像処理ソフトでパソコンの画面の一点として表示され、私の目に光が入る。この処理を経た315万点の集合がこの画面となっている。
気の遠くなるような処理を間違いなく実施してこの美しい画面が出来上がっている。過去からの各技術者の努力の積み重ねを考えただけでうれしくなる。こんなふうに考えるのは異常だろうか。



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