hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

有川浩『ストーリー・セラー』を読む

2012年06月16日 | 読書2


有川浩著『ストーリー・セラー』2010年8月新潮社発行、を読んだ。

本を書く以外は、全くダメな小説家の女性と、彼女を支え、彼女の最高の読者である夫の物語。究極の2つの場合Side AとSide Bの2つの話よりなる。

Side A:小説家デビューした妻を、昔の文芸部の仲間が陰険な方法でデマを流し、さらに普段は普通な肉親が意地悪いことをして彼女を追い詰める。しかし、彼女は、必ずしも見通しのない中で、最高の読者である夫のために小説を書き続ける。そして、夫が・・・。

Side B:逆のケース。ネタバレになるので、ここまで。

初出:「Side:A」は「小説新潮」2008年5月号別冊、現新潮文庫、「Side:B」は書下ろし



私の評価としては、★★(二つ星:読めば)(最大は五つ星)

前半は彼等が知りあい、結婚するというベタ甘の恋愛話なので、私は「勝手にすれば!」とウンザリ。しかし、小説家デビューしてから、仕事を辞めて書き続けるかどうか迷うところだけは真実味があった。
いずれも有川さんの実生活がベースになっているのではと勝手に想像するが、すべてが美しいだけの恋愛話には私は耐え切れない。美しく清い恋愛と難病のセットは御免だ。



有川浩(ありかわ・ひろ)の略歴と既読本リスト




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