hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

大岡信ことば館

2010年08月10日 | 行楽
8月10日朝日新聞朝刊に「『折々のうた』テーマ 大岡信さんの企画展 静岡・三島」の記事が載っていた。

この「大岡信ことば館」に今年6月28日に行った。4回に分けて開催される開館記念特別展の3回目だった。(現在開催は4回目)


場所は、新幹線の三島駅徒歩1分のZ会文京ビルの1,2Fにある。



入口を入ると、著書が並ぶ棚があり、



周囲と中央のガラスケースにはさまざまな資料が並ぶ。写真には、瀧口修造、加納光於、武満徹、辻井喬、谷川俊太郎などが登場し、アート界の華麗なセレブとの感がある。家族も、夫人が劇作家深瀬サキ、長男が大岡玲(あきら)で作家、長女が大岡亜紀で詩人・美術作家だ。

私が大岡さんを知ったのは朝日新聞に連載された「折々のうた」だ。この「折々のうた」は1979年からなんと、29年間、6762回掲載された。

資料には、第一回の新聞記事もあった。



「海にして太古の民のおどろきをわれふたたびす大空のもと 高村光太郎」
これは、美校生だった高村が、彫刻修行のため当時男子一生の大事業というべき洋行途中の船中で作ったものと解説にある。この歌を選んだことに、大岡さんの意気込みが思われる。

一階にはシャレた椅子ある。穴から私がお見苦しい顔を出した写真はカット。



壁面には「わたしは月にはいかないだろう」という詩が浮かんでいる。



階段を登った大岡さんの詩をモチーフにしたオブジェが大きな部屋の中央にズラリと並ぶ。2Fは撮影禁止が残念。その他、資料・映像コーナー、詩10篇、三鷹・調布時代(1963年~1979年)の写真が展示されている。
また、膨大な大岡信コレクションのうち、この回は、その3(作家名:す~と)で、菅井汲、瀧口修造、谷川晃一、丹阿弥丹波子、多田美波などの作品が展示されていた。

休憩コーナーからは三島駅が目の前に見える。



駅弁の港あじ鮨を食べながら東京に帰った。



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