hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

菊つくり(2)

2007年03月22日 | 趣味


昨日につづき大菊つくりの話です。

小鉢あげ
さし芽をした菊は、水やりしていると根が出てきます。1箇月たらずで白い根が沢山生えてきたら4号など小さな鉢に一本づつ植えます。
一本の茎の10cmくらいのところから3本の枝に分け、この3本の茎を伸ばし、先端に3つの大輪の花を咲かせるのを3本立てと言い、良く行われます。
このため、葉が6,7枚になったところで、先端の芽を摘み取ります。菊は葉の生えているところからどんどん芽が出てきます。先端の芽をつまんだところから下の芽(わきめ)を3つだけ伸ばし、伸びてきた3本の茎を、土に差込んだ3本の棒にとめます。互いに120度になり、まっすぐ伸びるように成長とともに茎を棒にとめていきます。アルミ線を枝にクルクルからませて、望む方向に成長させていくこともできます。これを誘引といいます。

中鉢へ移植
鉢の底から根がはみ出してくるようになったら、より大きな鉢へ植え替えます。5号鉢へ(さらに7号鉢へ)植え替えます。
その後も葉の元のところに次々と芽(わき芽)が出てきますが、早いうちにどんどん取ってしまいます。先端のつぼみも一つだけ残して、取ってしまいます(予備にもう一つ残す人もいます)。

大鉢へ移植
そして7月末には大鉢(菊鉢、9号鉢)に移植します。鉢には下に網をいれ、その上に水はけを良くするために石を置きます。さらに、腐葉土、元肥を入れ、根が一杯張って小さくなってしまった鉢から引き抜いた菊を置き、周りに腐葉土、土を入れて突き固めます。園芸店で売っている菊用の黒い棒を支柱として差込み、3本の支柱に枝を誘引します。

茎が伸びるに従い、葉が増えていきますが、葉と葉の上下の間隔がそろっていないと見た目が悪くなります。ある年、菊が成長する時期に旅行にでかけるので、毎日の水遣りができなくなりました。そこで、鉢をベランダから日の当たらない風呂場に移し、たっぷり水をやって数日留守したことがありました。暗いところで水をたっぷり与えられた菊は一気に徒長し、そのところだけ葉と葉の間隔が長くなって、みっともないことになってしまいました。

つぼみから開花
10月に入ると先端に花のつぼみができます。大きくなる花を支える円形の受け台を買ってきて、つぼみの下の位置で棒に固定します。後は花が大きくなるのを待つだけです。菊の花は長持ちして、記憶が定かではありませんが、何週間も咲いていたように思います。初めての年からけっこう大きな花が咲き、花の高さも盛り上がって、外から見た人に「すごいですね」と言われたような気がして、ついつい翌年以降も続けてしまいました。

福助作り
ベランダでの菊作りには便利な小鉢、5号鉢のままで丈が低く育て、花はそれなりに大きい福助作りという菊作りがあります。茎の高さは低いのですが、花はけっこう大きくなります。福助足袋の商標の福助のように、頭(花)は丈に比べて異常に大きく、背が低い可愛い菊です。福助用の苗が手に入らなければ、大菊の苗でも比較的伸びにくい品種なら福助にできます。水を控えめにし、全体の高さを抑えるわい化剤を与え一本つくりにします。
背丈が40cm位なので、テーブルに飾ったり、人に贈ったりできます。

こう書いてきて、また菊作りを始めたくなりました。未練たらしくまだ大きな菊鉢を何鉢も捨てずにとってあるのですが、1箇月、2箇月とロングステイするので、あきらめざるを得ません。


前回、菊つくり(1)

コメント
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