hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

葉山へ

2007年03月13日 | 観光
9日は鎌倉のお寺めぐりに引き続き、葉山の日影茶屋、しおさい公園を回り、帰宅した。

葉山の日影茶屋は350年前の江戸中期創業の老舗料理屋だ。今は宿屋はやっていないが、庭も趣がある。大逆事件で知られるアナーキストの大杉栄が妻の堀保子がいるにもかかわらず、愛人伊藤野枝と後の衆議院議員神近市子と四角関係になり、1916年11月、日影茶屋で神近市子に刺された(日影茶屋事件)。重傷を負った大杉はこの後伊藤野枝と結婚し、1923年に甘粕憲兵大尉に伊藤野枝と共に惨殺される。

   

店内は老舗料理店の雰囲気そのもので、お座敷に上がると値段も上がるが、椅子席ならそこそこの金額で食べられる。我々は当然、一番安いランチの日影弁当3,670円なり。エビとソラマメの白和えの先付け、刺身が家で食べるものとは別物と思える弁当、アンズの水菓子のデザートだ。

      

たまにはこの程度のプチ贅沢も良いものだ。
思い出すのは、今から30年以上前、安月給で毎日出てくる西友豆腐に悩まされていたころ(失礼、やりくりに悩んでいたのは奥様でした)、ローストビーフで有名なレストラン鎌倉山に行った。高いから入るなと友人に忠告されていたにもかかわらず、庭みたさについ入ってテーブルについて、メニューを見てびっくり。最低でも一人6,000円!30年前の6,000円はきつい。二人で顔見合わせて、「どうする?ある?」「一応あるけど?」 パニックのまま味もわからずコースを食べてしまい、庭を見るのを忘れて、ボーとしたまま出てきてしまった。「ああ!今夜からのおかずが恐い!」

そのまま海岸沿いの細い道を進み、葉山御用邸の手前の葉山しおさい公園に車を止めた。入園料300円なり。ここはもと葉山御用邸附属邸だったところで、日本庭園、お茶がいただける潮見亭、1000本あまりの黒松林などがある。松くい虫対策だろうか、何本もの松が注射に耐えていた。

      

博物館には、膨大な数の貝の標本、魚の剥製?が展示されていて、生物学者でもあった昭和天皇の御下賜標本もある。葉山の海岸に流れ着いた漂着物が展示してあり、眼鏡や大量のBB弾はともかくとして、入れ歯があり、「海水浴で誤って落としたか?船酔いで落としたか?古いものを清めのために投げ捨てたか?それとも?(骸骨マーク)」(入れ歯だけが流れ着き、他は?)との表示があった。

帰りは、長柄から、逗葉新道を通り逗子インターから横横に入り、帰宅した。
せっかくETCをつけたのに逗葉新道は料金手払いだった。料金100円では装置設置もできないだろうが、料金所の人件費を考えると無料にした方が互いに幸せと思った。ところが調べてみると、これが収支率約200%の全国トップレベルの超優良有料道路だった。これまた、失礼 いたしました。


コメント
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