軍師の名を上げるとしたら、
家臣の森可成の三男成利蘭丸がいる。
しかし、本能寺の変で打ち取られる。
帰蝶「もはや勝ったおつもりにございますか?先日の戦でも命辛辛逃げて…」
信長「それを言うな。収穫もある」
帰蝶「収穫…?」
信長「斎藤家に仕える安藤を知るか?」
帰蝶「安藤様でしたら、父の重臣…しかも、竹中様とは婚姻関係にあります」
信長「安藤本より、義父上の家臣。その息子(義龍と、その子龍興)らに忠義など無い」
帰蝶「しかし安藤様、父に、それはそれは良く尽くし…」
信長「人は人にしか付かず。家臣は、主君を選び、仕えるモノよ」
帰蝶「そんな…俄に信じられませぬ、あの安藤様が」
信長「見ておれ、あの男、その婿と共に、主を噛む」
帰蝶「謀反が、起きると?」
信長「あぁ…」
殿は、薄く笑って、
「忠義尽くした家臣であればあるほどに、家に尽くすものよ」
帰蝶「存続のために、主を裏切るとは…」
信長「それが、乱世よ」
帰蝶「悲しき世にございます」
この時、私たちが裏切られるとは思ってもみなかった。
いや、殿は裏切りの中、生き延びて来られた方だから、
謀反の、火薬の、鼻にツンと来る嫌な香りを、
あの時、濃く強く感じていたのかもしれない。
信長「謀反(裏切り)謀反で、天下は動く」
帰蝶「その天を取るために、謀反は要ると…?」
信長「天を変えるための謀反、真の謀反に非ず」
帰蝶「織田家に謀反が起きれば、私は、どうなるのでしょう?」
信長「尼にでもなれば良かろう」
帰蝶「ではこの尼、殿の菩提を弔いましょう」
家臣の森可成の三男成利蘭丸がいる。
しかし、本能寺の変で打ち取られる。
帰蝶「もはや勝ったおつもりにございますか?先日の戦でも命辛辛逃げて…」
信長「それを言うな。収穫もある」
帰蝶「収穫…?」
信長「斎藤家に仕える安藤を知るか?」
帰蝶「安藤様でしたら、父の重臣…しかも、竹中様とは婚姻関係にあります」
信長「安藤本より、義父上の家臣。その息子(義龍と、その子龍興)らに忠義など無い」
帰蝶「しかし安藤様、父に、それはそれは良く尽くし…」
信長「人は人にしか付かず。家臣は、主君を選び、仕えるモノよ」
帰蝶「そんな…俄に信じられませぬ、あの安藤様が」
信長「見ておれ、あの男、その婿と共に、主を噛む」
帰蝶「謀反が、起きると?」
信長「あぁ…」
殿は、薄く笑って、
「忠義尽くした家臣であればあるほどに、家に尽くすものよ」
帰蝶「存続のために、主を裏切るとは…」
信長「それが、乱世よ」
帰蝶「悲しき世にございます」
この時、私たちが裏切られるとは思ってもみなかった。
いや、殿は裏切りの中、生き延びて来られた方だから、
謀反の、火薬の、鼻にツンと来る嫌な香りを、
あの時、濃く強く感じていたのかもしれない。
信長「謀反(裏切り)謀反で、天下は動く」
帰蝶「その天を取るために、謀反は要ると…?」
信長「天を変えるための謀反、真の謀反に非ず」
帰蝶「織田家に謀反が起きれば、私は、どうなるのでしょう?」
信長「尼にでもなれば良かろう」
帰蝶「ではこの尼、殿の菩提を弔いましょう」