ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~明智を、呼べ~

2014-01-25 | 散華の如く~天下出世の蝶~
腹の底が読めぬ男は、その後、
殿に呼ばれ、取り立てられた。
その二年後、
信長「しかし、目障り」
お市と長政殿の関係は良好、子宝に恵まれ、
女子(茶々)が生まれた、という文が届いた。
美濃と近江の繋がりが濃くなると思いきや、
帰蝶「また、朝倉様…にございますか?」
何かにつけて圧力を掛けてくる越前朝倉に怒り心頭に発し、
浅井と縁続きの朝倉が目障りでしょうがないというご様子。
浅井家と同様、朝倉家とは同盟関係にあり、
不戦の誓いを立てている。よって、動けず。
信長「雑賀孫一」
さらに、殿の北近江侵攻で、周辺各国が慌ただしくなった。
この頃から、織田包囲網(反織田勢力)が厳しくなり、特に、
紀伊の武力集団と恐れられる雑賀衆が、殿に強く反発した。
帰蝶「雑賀衆は優れた鉄砲隊養成、編成しているとか…」
信長「雑賀…」
バサッ、
パッタン、
バサッ、
扇を開いては閉じ、開いては閉じて、それを繰り返し、
納まらぬ腹の虫をただただ煽っているようにも見える。
帰蝶「私の願いは、娘たちの幸せだけにございます。今は、怒りをお鎮め下さいませ」
パッタン、
信長「姪子らの幸せ…?」
帰蝶「今、事が起こせば、お市と長政様が…」
信長「あの婿では、市を幸せに出来ぬとみた」
帰蝶「は?」
信長「明智殿はどこか?これへ」