ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

ちょっとぉおぉ~…!!

2011-05-24 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
松殿「そう…」ニヤッと笑って「しよう…」と目を細めた。
能子「そう…保障された私の家族が、ことごとく、死んでいったわ」
松殿「そりゃ気の毒だ。だが、死んでしまったもの…どうする事も出来ん」
能子「そうね…」と、うつむき「私には、何も出来なかった…」ギュッと、手を握った。
松殿「少しは、物分かりが良くなったか?」
能子「私を宮中に連れ戻せば、軍師を手中に収められる、とでも思ってるの?」
松殿「軍師の才を活かせるのは、私たちだと思ったが?」
能子「その軍師の心を踏みにじったのは、アンタたちよッ」
松殿「あいつは人間的に、脆い…ただ、それだけだ」
能子「それを、人間的に、篤い、って言うのよ。兄弟で戦うように仕向けてッ!」
松殿「義経なら、その兄を、いとも容易く潰してくれると思ったが…不甲斐ない」
能子「兄は、もう戦わないわ!」
松殿「戦えない、の間違いだろ?その代わりに、ガキが、戦(や)ってくれる」
能子「義隆を!?」
松殿「クッ」と嘲笑って「義経の、御曹司…」スッと、右手を挙げて合図を出した。
能子「アンタって人はッ」両腕を交差し左右刀を抜こうとして「!?」ガッと両腕を掴まれ、
池田「そこまでです…」と止められた。
松殿「二日後に、迎えが来る」ニヤッと笑った。
池田「その二日後に、寄り合いがあるそうです」
松殿「こぞって連行だ」とクルッと背を向け、
池田「はい」と目を伏せ、松殿を見送った。
能子「私を、どうするつもり?」
池田「言ったでしょ…トレードするって」
能子「私を、利用、しようっての?」
池田「あなたを、囮に、するんです」グラッと来て、
能子「ど、どうしたの!?」池田さんを支えて、
池田「すみません」と河川敷でゴロンと横になって「寝てないんですよ…」と、強引に、
能子「ひゃッ!」座らされて、
池田「遊郭で…、姫と…」能子を膝枕に、
能子「姫と…」寝ちゃったぁ!?ちょっとぉおぉ~…!!


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