ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

伊達隠密 黒脛巾組

2010-09-24 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
護国豊穣五穀粥に昨日の残りか?きりたんぽを団子状にした だまこ餅の汁物(だまこ汁)だった。めいめいに好きなものを運んで頼んで、窓際の席でゆっくり寛いで食べていたら、
「おはようございます。昨日、見事な熊捌きでしたね。お抱えの料理人ですか?」と声を掛けられた。ふぇ?と見上げると白衣に隻眼の男が伊達巻らしきものを持って、コトンとテーブルに「どうぞ」と置いてくれた。
義経「あ、ありがとう…この白いの、伊達巻?」料理御もてなし大好き武将 政宗の作ってか?
料理人「あ、失礼。これは信田(信太)巻きで揚げの中に野菜を入れて煮てあります。信太とは、葛葉という安倍氏のお母上のことで、知ってます?その森をイメージして作りました」
海尊「…恋しくは たづね来てみよ 和泉なる 信太の森のうらみくずの葉」(母が恋しくなったら和泉の信太森を迷わず訪ねなさい…)と我が夫と子に残した句で…
瑠璃姫「人形浄瑠璃や歌舞伎なんかで、悲恋物語として演じられている…」
冷泉院「あの?」と空に指で一筆書き五芒星の桔梗印を書いて見せた。

料理人「そう、それっ」と人差し指で冷を指し「ずばり正解です!」と微笑んだ。
義経「…(その森と葛葉と五芒星の関連性が見えん)(・・)?」と素っ頓狂な顔をしていたら、
料理人「私ですか?私、私暇を出され、ここで雇われ料理長している伊達 飯坂温泉旅館長 庄司信夫と名乗っておりますが…」
義経「(って、誰もあんたを訊ねちゃいねぇが、暇を出された旅館長って?)庄司信夫さん…」
料理人→庄司「フッ、屋島、壇ノ浦後、息子らがお世話になりました」
義経「(・・)え?えっと…、こっそり本名とか教えて戴いても構いませんか?」
庄司「フッ、奥州藤原家のあの佐藤基治です」と堂々と名乗ってもらってようやく分かった。
義経「佐藤の親父さんか!あいつら最期まで俺に尽くしてくれて…、立派な死に様だったよ。ありがとう。あの熊を捌いたのは松尾という伊賀忍で…途中バッタリ偶然には思えんが出会った俳諧人らしいんだ」と席を立ち、弁解した。(別に伊達に変装することなくない?)
庄司→佐藤「あの太刀捌き…伊賀流…ふーん、そうですか…」と神妙な顔つきでふむふむと頷き妙に納得して、チラッと冷を見て、にっこり「じゃ、ごゆっくり…」と去ってしまった。
冷泉院「??(何?その笑顔?)」こわ…。
義経「…?息子が死んだってのに興味は太刀捌き…」それに冷に反応した、と腰を下ろして、
海尊「佐藤家の親父って」人の話全く聞かない親父らしい。佐藤さんらが生前困ってた。
義経「話一部分だけ聞いて顔色変えたな」伊賀って言っちゃまずかったか?一悶着起こる?
海尊「お♪面白いな、伊賀忍 v.s黒脛巾組(くろはばきぐみ)って」伊達お抱え忍者集団な♪


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