ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

ハード系ウォーター

2010-08-21 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
義経「それに、酒に使っている霊水(冷水)は、鉱物たっぷり含有…」ミネラルウォーター。
鉱物が酵母の働きが活発にし乳酸菌を元気にする。ハード(硬水)系ウォーターが体にいいのは、その菌を活発にするからだと酵母 乳酸 ミネラルの融合酒の効能を語ったら、
佐伯「おー、さすが義経!鞍馬の天狗仕込っ!」と我が師 鞍馬を大絶賛。
義経「待て!俺を大絶賛しろ。それに誰が天狗舞の話をした!」
ちなみに天狗舞は石川 白山の霊水で醸造される山廃仕込で、義経の出身 京都の酒じゃない。
佐伯「そっか、京都出身なら分かるな…」
義経「そうだよ。さっきの養命酒の話で“酒母(もと)”って言ったろ。それで酵母だってピンと来た」耳と目の間 米神(米噛みとも書く)に人差し指を当てて、感と勘の鋭さを自慢した。
義経「…それに夜、酒呑めって女らに言ったら、酔わせて何すんよ、エロじじぃって普通に思うぞ」女を酒に誘う時は気をつけろと注意したら、
佐伯「あははっ、そうか、そうじゃな。分かった、気をつける」と舌をんべっと出した。
反省の色が全く見えん言葉と態度だ…。
義経は幼少 牛若丸時代、京都の鞍馬寺や貴船神社周辺の山々で野放図に育った。
当時、京都周辺の神社仏閣では朝廷が行っていたお神酒造りを代わりに行うようになり、好奇心旺盛な牛若丸はぷくぷくと酵母が発酵する様子を不思議そうに見つめ、その出来上がったお神酒の味を試したく鞍馬寺や貴船神社の奉納酒をかっぱらって鞍馬と盛大に酒盛りしていた。もちろん、保護者鞍馬が同伴とは言え、未成年者飲酒禁止法違反で保護者も大罪だ。
そのぷくぷく酒造は、いつの間にか庶民に「儲かる!」と触れ込み付口コミで工程が広がり、京都を中心に酒商業が発展し、後に日本の各地に広がったという酒造の歴史?がある。
その口コミが書にまとめられたのは室町 足利時代であるが、まとめさせた将軍 足利氏は源 義家(八幡 太郎)を祖である頼朝 義経の父である源 義朝の遠縁だ。源氏の縁を辿り、北条氏の縁を脈々細々引き繋ぎ大成した将軍である。もしかしたら、京都 金閣・銀閣で酒を呑んでいたのかもしれないな。平安鎌倉の原型が室町に伝承された酒造工程の書には麹と蒸し米と水を2回に分けて加えるという二段仕込や乳酸発酵の知識に加え、木灰を入れて雑菌を取る等の記録に残っている。この木灰も大切な役割があるので説明するが、たけのこ、蕨(わらび)等、旬のものに多い灰汁(あく)を抜くのに木灰水に浸す。それは食品中の苦味や強すぎる酸はアルカリ性のものを入れて中和させ旨みを引き出し、腐敗の原因となる細菌の育成を阻害するという役割を持つ。つまり、人体は酸性とアルカリ性を程よく丁度よい中和 中庸(ちゅうよう)の状態が望ましく、知識や栄養は偏りなく取り入れることが心体に良い。