元京都市会議員鈴木マサホ「ひとくち日記-日々是好日」

鈴木正穂の身辺雑記として「ひとくち日記」を復活。人生100歳時代。コロナに負けないでどこまで書き続けられるか。

他都市調査であちこちに     8月1日ー10日

2016年08月19日 | 日記
●8月10日(水)

    <教育福祉委員会 他都市調査3日目 仙台市市役所>

 教育福祉委員会他都市調査。3日目。仙台市役所に。岡部市議会議長さんもご挨拶に来られました。教育委員会から小中学校における防災教育について伺う。東日本大震災を風化させずに仙台版防災教育の取り組みが進められている。平成25年からは副読本も作成されて、小学校での避難訓練や災害に備える教育を進めている。仙台では沿岸部が津波で多くの犠牲者をだし、また宅地では地震により家の崩壊など多くの犠牲者がでた。震災から5年。復興は進み仙台の街は活気が戻ってきている。
 
    <5年ぶりの石巻に>

 午前中の視察を終えて、仙台駅で教育福祉委員会の同僚とは分かれて、新幹線で一駅、古川駅にて、サークル「山脈」で出会った中新田の諸岡夫妻の車で石巻に。東日本大震災から五年ぶりの再訪。
 あのときの衝撃は忘れることができない。石巻では日和山に登り、海岸や市街地を見る。海岸側には復興住宅の大きな建物が立ち始めていたし、石ノ森章太郎館も見えた。海岸沿いの小学校にはフェンスが張られていたが、そのまま震災の建物が残っているようだ。
 震災前には住宅が立っていたところを、ダンプカーが走り、もはや震災のときの残骸は何もないが、これから家が建ち始めるのだろうか。そして大きな道路沿いには水産加工の倉庫や冷凍庫などが立ち始めて復興が進んでいること実感する。

    <女川町に>

 石巻から海岸沿いに女川町に入る。峠の上には、総合支援学校のグランドに作られた希望の街の仮店舗の商店街があり、銀行もあった。その多くは町中に転居を始めて空き家が目立ってきている。しばし休憩して女川町の海岸に。女川病院から見ると津波に襲われた谷筋が埋め立てられ造成地になっている。献花台もあり、海も一望できる。おだやかな海だ。女川駅も洒落た駅に新築になり足湯もあるし、駅前には新しい店舗が立ち始めている。近くの野球場に復興アパートもあり、スコアボードも残っていた。

 女川からは海岸沿いを硯石の産地の雄勝に。5年前に来たときはバス会社の建物の屋上に津波で流された大型バスが乗ったままであった。その光景を見て津波の恐ろしさを知ったのだが、今は更地になっていて小学校も確かあったはずだが、それもない。住民の人たちはどこで暮らしているのだろうか。

    <大川小学校から野蒜駅に>

 雄勝からは、一山超えて多くの犠牲者を出した大川小学校に。言葉がない。多くの人たちが慰霊に来られていた。そして建物は色々と議論があったのだろうが、そのまま放置されている。こどもたちがみんなでコンクリートの壁に描いた絵が残っている。しばし鎮魂のとき。
 
 それから石巻市を抜けて東松島市は野蒜駅に。自衛隊機が津波でながされた近く。野蒜駅も津波で崩壊寸前だったが、建て直されて今はコンビニもできていて、駅舎には当時の惨状のパネルも展示されていた。そしてホームと線路とはそのまま残されて侘しい。なお仙石線の新駅は山沿いに完成していて昨年に全面開通している。
海岸沿いには巨大な堤防が建設中。簡保の宿は放置されたままらしい。

 東日本大震災から5年、色々と思いながらのわずか5時間ほどの「忘れてはならない記憶」の再訪のドライブ。諸岡夫妻と松島で別れて名勝松島港でしばしたたずみ駅前で牡蠣を食して仙石線で仙台へ。安宿にて一泊。諸岡夫妻、ありがとう!また5年先には風景も大きく変わっていることでしょう。

●8月9日(火)

   <教育福祉委員会他都市調査 2日目  函館市>

 ナガサキから71年。長崎在住の被爆2世のぼくの友人も元気にしている。お互い、よくここまできたね、久雄君。
 
 教育福祉委員会他都市調査2日目。朝札幌駅から函館に。特急北斗で4時間ちょっと。北海道は広いなあ。車窓から見る大沼公園と駒ヶ岳は絶景でした。
 
 函館市役所では、教育委員会の担当者から小学校における学力向上策について教育委員会から取り組みについて伺いました。
 函館市では「最後までやりきる指導の一層の充実を目指して」、プロジェクト推進委員会を作り実践に努め、探究型の授業を進めているという。支持的風土を築く学年・学級経営の一層の充実と検証という指導事項があり、「支持的風土」という聞きなれない言葉が新鮮だった。
 およそ2時間、市役所で話を聞き、意見交換した後、函館市内を散策する時間もなく。函館ライナーに乗って20分ほどで函館北斗駅に。ここが北海道新幹線の開通した駅。周辺は畑かな。新幹線に乗り、青函トンネルをくぐって本州に。およそ3時間で仙台駅。腰が痛い。青葉茂る仙台でも他会派との委員と意見交換しながらの夕食。これもまた良し。


●8月8日(月)

 今日から教育福祉委員会視察で、札幌、函館、仙台に。朝8時過ぎ八条口からから伊丹に。一路空路で千歳へ。ラーメン食べて札幌に。

 札幌市役所で下村委員長の挨拶から始まって担当者から「こども未来局」の取り組みについて聴取して意見交換。札幌市でこども未来局が創設されたのは16年。こどもの権利条例も制定。こどもの権利救済事務局もあります。さて、京都は、こどもはぐくみ局(仮称)の設置が検討されているが、札幌の事例を参考に今後議論がされます。
 食事の時間まで少し時間があったので大通公園などを散策。涼しいねえ。

 テレビニュースはイチロー3000本安打。そして天皇陛下の生前退位について「象徴としての務め」についてビデオメッセージ。82歳の高齢にもかかわらず色々と公務をされる姿には敬服をする。
さて、どうなるのかな。お元気でおられてほしいね。

●8月7日(日)
 
 日曜日。事務所では吉田遺族会の人たちの集まり。ご両親や兄弟さんが戦争で犠牲になった人たち。色々とご苦労されたことでしょう。お昼のお弁当を御馳走になる。
 終日事務所にて資料整理。

     <映画「健さん」の試写会>

 そして真夏日曜日の夜は今は亡き名優、高倉健さんを偲んで製作されたドキュメンタリー映画「健さん」の試写会。京都では京都みなみ会館とイオンシネマ京都桂川 で8月20日から上映されます。
お誘いいただいたのは百万遍の西村石油の西村泰司さん。長く親交があり、インタビューにも登場。ぼくは学生時代、一乗寺の京一会館で任侠映画や網走番外地シリーズを見て「健さん!」と声をかけていた。
 この映画は、「ブラックレイン」で共演したマイケル・ダグラスや切られ役だった八名信夫さん、山田洋二監督などにインタビューして、高倉健さんの生い立ちなどを辿った作品。涙ぐみそうになりました。なお司会はせんだみつおさん。軽妙な司会でしたよ。門川市長もご挨拶。


●8月6日(土)

     <ヒロシマから71年目の夏>

 今日は8月6日。ヒロシマから71年目の夏。
 
 71年前、この1月に亡くなった親父は、暁部隊で広島にいた親父は爆心地から4・5㎞の草津東町で被爆している。26歳の時。地獄の中を生き延びて帰京。ぼくが生まれたのは、それから4年後、1949年(昭和24年1月)。父は、昭和33年に被爆者健康手帳を交付されていた。。京都大学の図書館に長年勤務していたが、被爆の後遺症か、微熱が続き、体がだるいとよく言っていたのを記憶する。親父はヒロシマのことを多くは語らなかった。退職後も元気に暮らしていたが、長寿を全うしして96歳で生涯を閉じた。
 ぼくは、被爆2世だ。多感な高校時代は、白血病で早死にするという不安の中で生きていい、若禿になる、頭髪が抜けるという恐怖もあった。案の定、祖父からの遺伝でもあろう、50代前半から禿げて、今では、年相応の禿げ頭。ともあれ、早死にすることもなく、大病を患うことなく67歳の馬齢を重ねた。感謝したい。
 ヒロシマから71年。核兵器の廃絶を願う日。
 
 来客は、某保育園の園長さん。保育園舎の耐震化工事にかかわる国の助成金制度について。また夕方には、岩倉に建設計画がある高齢者施設について近隣住民の方が、事業者の高圧的な説明などについて陳情に。
 
 夕方は、夏の京都の風物詩「京の七夕」開幕。二条城、堀川、鴨川などで12日まで。今夏初めて浴衣を着て二条城に。大原のみなさんの八朔踊りも披露されていました。そして堀川の水辺を流れる回廊を散策。いつものように天の川のイルミネーションは素晴らしいね。
 七夕散策後、ロームシアタ―京都の蔦屋のラウンジに。元ミスの女性と女性カメラマンがキューバの写真集を出してたのでそのキャンペーン。ほぼ終わりがけだったのでキューバの話は聞けず残念。背の高い綺麗な女性たちでした。
 
 それから、我が町内に開店したモンパン食堂にて、吉田東通の夜市の実行委員会。
 
 ニュースはリオ・オリンピック開幕。サンバの踊りと緑の五輪マークが印象的。さて日本はいくつメダルを取るのかな。

●8月5日(金)

 11時過ぎ、福祉工房P&Pの西村君らが来所。この秋に、智積院で障がい者のアート展を企画したので、京都市や教育委員会の後援申請のために、まずは永松の総合教育センター内の総合支援育成課に。担当の課長は若い時からの知人。

 また保健福祉局の障害保健福祉推進室、さらにKBS京都放送局の事業部、京都新聞社社会福祉事業団、さらに新築なったNHK京都放送局にも出向いて後援の依頼。御池烏丸にオープンしたNHK京都放送局には、巨大なゆるキャラが!世界一大きい「どーも君」とか。

 夜は、聖護院円頓美町の路地の水道と下水の配水管の取り換えのことでご近所の人に集まってもらい、水道局の担当者からの説明会。近隣の人の同意書が必要になる。この案件は、国の財務局が所有していることもあり、なかなか解決策が見つからなかったのだが、住民の要望書を出してもらい、色々と検討の結果、なんとか前に進むようになった。6.7年かかったかな。工事着工は年度末か新年度予算になるが、ようやく実現。ほっとした。

●8月4日(木)

    <友人、井口悟君の初盆>

 朝、南区は久世橋の横の桂川ハイツに。6月21日に亡くなった小学校時代からの友人、井口悟君の忌明けと初盆。大津からご住職に来ていただいて読経の後、子息らと焼香。脳梗塞で倒れて、ちょうど一年。入退院を繰り返していたが、認知症も進み、介護も大変だったと思う。この7.8年、引きこもり状態であった。ビートルズが大好きだった彼は、高校時代は合唱部や軽音楽部などにも所属、野球も上手かった。同窓会のことを熱心に世話していたが、ちょっとトラぶって身を引いた。また仕事もちょっと運もなかったのか、仕事からも遠ざかっていた。ともあれ、同級生が先立つのは辛いね。
 初盆のお参りの後、子息らと思い出話をしながら食事会。献身的な介護をした子息もこれで肩の荷が下りたかな。お疲れさんでした。
 
 夜は、河原町三条のトルコ料理の店に。元第四錦林小学校の教員で今は島根県で教員をしている加藤先生と元京田辺市議の橘ガリバーさんと楽しくトルコを満喫。FBで不思議な縁ができたのだが、
 ガリバーさんとも久しぶり。楽しい夜でした。

●8月3日(水)
 
    <議員団で他都市調査2日目 長野市>

 朝ホテルから徒歩で、再び長野県庁に。「健康長寿日本一を目指す取り組みについて」の調査。
 
 ひろふみ議員の報告をこれまたコピペ。
「5年ごとに行われる厚生労働省の都道府県別平均寿命の調査、長野県は男性は平成2年以来全国トップ、女性は平成22年の調査で初めて全国トップとなっり、男女ともに平均寿命日本一の県となりました。その要因としては高齢者の就業率が高いとか、野菜の摂取量が多いとかは様々な要因が重なっての結果だと思いますが、今後はさらに健康寿命を延ばす取り組みに力点をおいておられます。
 その名も「信州ACEプロジェクト」公募により命名されたそうですが、Aはaction=体を動かす。Cはcheck=健診を受ける。Eはeat=健康に食べる。との事です。ボランティアの育成やコンビニ・スーパーと連携した低塩色の促進、民間事業者との連携など、様々な取り組みが行われています。」
 
 思うに、各町内で食生活改善推進員さんらが取り組まれてきた減塩運動が功を奏したのでしょう。僕は、学生時代、戸隠でひと夏、今は亡き中川六平君らと旅館でバイトをした思い出の地。次の機会には戸隠に行きたいなあ。善光寺に行く時間もなく、昼ごはんは、駅ビルの長寿食堂でネバネバ丼。えらく流行ってました。
 
     <金沢市にて>

 そして、長野から北陸新幹線で金沢に。またまた山本ひろふみ議員の報告をコピペ。
「 金沢市においては、平成24年に、古屋敷を5億円かけて整備した、「金沢学生のまち市民交流館」にて、「学生のまちかなざわの推進について」の調査を行いました。 人口に占める学生の割合は京都が全国一でありますが、石川県は全国7位という状況です。
 古くから、街で学ぶという気風が残っている中で、近年、大学の郊外移転が相次ぐ中で、街中に学生を呼び戻す事もこの施設の大きな役割です。 現在、年間6万人以上の学生が利用しているとの事です。また、平成22年には全国で初めて「金沢市における学生のまちの推進に関する条例」が制定をされ、「推進母体の発足」「まちについての理解を深める」「まちづくりについての意識を高める」「学生の活動拠点・学生団体の連携を促進」「学生の主体的な活動を促進」「多様な団体との連携を促進」「全国への発信」の拠点として利用されています。
 レクチャーは交流ホールで行われました。ホールも近所の歴史ある食事処が閉店する際に、残しておいたものが再利用されています。 条例の制定はなかなか斬新ですね。大変勉強になりました。」

 京都では大学コンソーシアムキャンパスプラザの開設や学生祭典、また各大学では町家を活用した教室?や区役所では大学との連携など多彩な取り組みを進めていますが、金沢もがんばってますね。
 視察の後、近くにある保育園を訪問。園長がぼくの高校時代からの友人で、挨拶だけして、サンダーバードで帰京。ハードな他都市調査でした。

●8月2日(火)

   <議員団で他都市調査 名古屋市にて>

 お暑うございます。今日と明日は議員団の他都市調査。まずは新幹線と地下鉄で1時間ちょっとで名古屋市役所に。議会の委員会室で山岸団長の挨拶の後、中小企業振興条例について説明を受けて質疑。
山本ひろふみ議員がブログに報告をしていますのでコピペしておきます。 「名古屋市では、平成22年に国において中小企業憲章が閣議決定されたことを受けて、平成25年に中小企業振興基本条例が策定されています。 条例自体は理念条例であり、目的として「中小企業者等の役割分担や施策の基本となる事業を条例で定め、中小企業の振興を総合的に推進します。」、基本理念として「中小企業の振興は、中小企業者が経営基盤の強化等に自主的に努めるとともに、中小企業者の努力に対して、市、国、県その他関係地方公共団体、中小企業団体、大企業者、金融機関、大学等の研究機関その他中小企業を支援する機関及び市民が連携して支援することを基本として推進します。」とされ、具体的な施策の展開については、名古屋市産業振興ビジョン2020で示されています。ビジョンでは5年間の新規雇用者数44000人、立地または創業した事業者数1100件を掲げています。」以上、山本議員のブログのコピペ。

 名古屋は大都市ですな。京都市では、中小企業振興条例は策定されていませんが、名古屋を参考にこれからも議員団で議論していくことになります。

   <長野市に>

 駅弁を買ってワイドビューしなので長野市に。
 3時間ほど、車両の先頭に座って車窓に見入る。長野は涼しい。

 長野県庁にお邪魔して。自然エネルギーの推進について説明を受ける。
 これも山本ひろふみ議員の報告をコピペ。
「 長野県では環境エネルギー戦略を策定し、自然エネルギーの普及促進を図っておられます。その目的は温室効果ガス排出の削減、資金流出から域内投資へ、活力と創造の源の3点です。
1村1自然エネルギープロジェクトなどの成果もあり、当初、平成29年度にエネルギー自給率70%を目指していたものが、すでに平成26年度に達成し、新たな目標として平成29年度にエネルギー自給率100%を目指して取り組まれています。」

 長野は飯田市での市民協働発電など先進的な取り組みが進んでいるところ。小水力発電などの取り組みなど参考になった。課題は多いようだ。で、夜は居酒屋の郷土料理で馬刺しと信州そばなど。涼しかった!

●8月1日(月)

 今日から8月。

 午前中、KBS京都の事業部のメンバーと市役所前のビルにある文化市民局の文化芸術都市推進室に。毎年5月か6月に開催しているグレートアース京都ライドの開催が、市役所前広場が使用できなくなるので、岡崎公園での使用について担当者と協議。以前は建設局が管理していたが、今は所管部署も変更になりロームシアタ―の事務局も公園などの使用について窓口になっている。ややこしい。

 昼ごはんは、丸亀製麺。半額の日。320円也!

 それから京都駅ビルに。過日、申請していたパスポートを受け取りに。10年で1万6千円。待ち時間は少なくて助かった。以前に比べて事務作業が早くなっている印象。

 午後は、議員団室に戻り、市民相談ごとの解決のために担当者とやり取りしたり、なんやかんや。夜は、明日から議員団で他都市調査に出かけるので雑務。

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