決戦の金曜日でした。
愛みやざき代表質問に臨み、県内の問題を県民目線で取り上げ、知事をはじめ関係部局と渾身の議論を重ねました。
今回の質問は、5項目15の質問と同僚の有岡議員が、通学路を含む渋滞対策について関連質問をしていただきました。
〇知事の政治姿勢及び水産業支援策について
・日台漁業取り決め及び国の対応に対する知事の見解
〇中小企業ファンドの損失責任について
〇農地中間管理事業の実施について
〇危機管理及び渋滞対策のインフラ整備について
・小戸橋改修に関する周辺県道整備及び利活用
〇知的自立のために
・司書教諭及び学校図書担当職員(学校司書)の配置状況と推移
などに関する質問を繰り出しました。
知事に投げかけた漁業者支援策についての原稿を一部紹介します。
「県内の漁業に多大な被害を及ぼしている日本と台湾の漁業交渉の内容についてですが、今まで先島諸島および尖閣諸島周辺水域を含む沖縄県西側水域、いわゆる久米西と呼ばれる水域は、本県のかつお一本釣り漁業とまぐろ延縄漁業において格好の漁場であり、重要水域です。
その水域が昨年の4月10日の日台漁業交渉で締結された内容では、法令適用除外水域とされ、日台双方が自らの漁業関連法を相手側に適応しない水域、つまり同水域において台湾船も自由に操業できることとなり、台湾側に大幅に譲歩した形での水域設定が行われました。
特にこのとき合わせて設定された特別協力水域を含む、北緯27度線以南、尖閣諸島周辺から東の水域は、明確なわが国の排他的200海里水域であるとの認識のもと、これまで本県漁船も集中的に操業を行ってきた水域でもあります。
ところがこの日台交渉は、本県のみならず日本の水産漁業に影響を及ぼす事態であるにもかかわらず、漁業者はじめ漁港にも漁業協同組合連合会にも、さらに行政関係者にも詳細な情報が知らされることなく、頭越しに国と台湾当局が勝手に合意した内容です。
このような暴挙は到底容認できるものではなく、県漁連も即座5月2日に農林水産大臣および副大臣、水産庁長官へ白紙撤回を求める抗議文を出されています・・・
このような県内漁業者の生活を踏みにじるような一方的な日台漁業取り決めの内容を含め、漁業関係者のみならず我々行政関係者をも無視し、国益を大きく損なう合意をした国の動向について知事はどのような見解をお持ちか伺います。」
この質問に対し、知事も
「・・・日台取り決めが、本県漁業者への十分な説明な説明もなく、また操業ルールも構築されないまま締結されたことは、誠に遺憾であります。」
と国に対する姿勢を示していただきました。
また学校図書教育についての質疑では
「学校図書館法第5条で12学級以上の学校には、専門的講習を受け資格を得ている司書教諭の配置は義務付けられており、また現在、学校図書教育における担当には、司書教諭か学校図書館担当職員いわゆる学校司書のどちらかの職員があたるようになっています。
ちなみに島根県においては、すべての公立小中高校および特別支援学校に司書職員が配置されており、そのほとんどが司書教諭です。
学校司書を含めた数字では沖縄県や佐賀県でも90パーセントを超える配置がされており、クラスの数に関わらず学校図書教育に力を入れる体制が整えています。
本県における司書教諭および学校司書の配置状況はどうなっているか。」
の問いに対し、教育長が司書職員の配置状況を説明された後に、知事から
「・・・公立学校における司書教諭についても、重要な役割を担っておりますので、配置の充実を図ることは大切なことだと考えております。」
と前向きな答弁をいただきました。
この他の内容も詳しくお伝えしたいのですが、文字だけでは限界もありますので、できれば宮崎県議会のホームページにアクセスしていただき、録画中継で臨場感あるやり取りを見ていただければ幸いです。
今回の質問を創り上げていく上で、漁業関係者をはじめ多くの県民の方々から貴重な意見を聞かせてもらったことに感謝すると共に、執行部との連絡調整を献身的にしていただいた財政課の串間さんにもあらためてお礼を・・・
お世話になりました。ありがとうございました。
これからもますます頑張ります!