「おばあちゃんのことで相談があるから家に来てくれんか・・・」
と知り合いの方から電話があったので、早速お伺いして話を聞いてきました。
病院勤務の頃を思い出すな・・・
実は、県議会議員になってからも福祉関係の相談はよく受けています。
訪問すると89歳のおばあちゃんとそのご家族の方が迎えてくれました。
正直言って、訪問する前からどのような相談なのか想像がつきました。
「痴呆がはいり、ほとんど歩けなくなったばあちゃんをどこか施設に入れほしいんだけど・・・」
と切り出されるだろうと思っていました。
高齢者施設入所の待機者は、児湯郡だけでも500人を超えます。
そのため施設紹介の依頼はよくあります。
ところがそこでは、お孫さんがおばあちゃんにご飯を食べさせながら
「おばちゃんと一緒に暮らしたいんです。」
続いてお母さんが
「あと1年したら私が定年退職します。それからは世話できますので、それまでもなんとか家で看てやりたいんです。」
となりでお父さんがうなづいておられました。
見事に訪問前の予想が裏切られました。
嬉しい予想外でした。
現場にいて家族介護の大変さはよく理解しています。
あえてその大変さに家族に絆で向かい合う。
「応援させてください。」
「まず介護認定を受けましょう。窓口は役場福祉課で、ケアマネージャーに訪問してもらい介護認定審査を経て、介護度が決まりますのそれから介護プランを組み立てていきましょう。介護度にもよりますが、週に何回かホームヘルパーの方に来てもらい、必要があれば訪問看護ステーションとも連携をとりましょう。デイサービスや入浴サービスを利用すれば、おばあちゃんにも良い刺激になると思いますよ。あっそうそう最近、理学療法士がリハビリをしてくれるデイサービスが・・・・・・・」
家族の温もりに触れ、私まで温かくなり、話が止まらなくなりました・・・
マスコミでは家族関係の希薄さばかりが取り上げられます。
家族機能を守るために政治のすべきことは山積みです。
私は福祉の現場から、政策を提案していきます。