連日、34~35度の残暑、家にこもりっきり。
多部未華子主演のNHKドラマ放映は何となく見逃してしまったが、前から予約していた本をようやく借りられて読んでみた。
鎌倉で先代(祖母)の後を継いだ駆け出しの代書屋を営む鳩子=ポッポちゃんと、鎌倉の人たち、さまざまな代書のエピソードが綴られている。
先代が書き残した張り紙が
「春苦み、夏は酢の物、秋辛み、冬は油と心して食え」
なるほどね。
お見舞い状、絶縁状、断り状、離婚の挨拶状など、依頼された文章と文体を考え、それにふさわしい紙と筆記具を吟味して筆記する。
筆跡が載っているのが面白い仕掛けです。
毛筆文もそんなに上手じゃないのは、個々の人となりに味を持たせているのだろう。
それでも、手書きの手紙っていいねと、たいして思わないのが、私の私たるところかも。
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