水上温泉利根川
8/4~5日 水上温泉散策
この項、長い旅行記です(笑)
谷川岳下山して、水上温泉に向かう。
酷使の脚と、ほてった体と、乾ききった喉を潤すべく、かき氷を食べてのんびり休憩、水上駅行きのバス乗り場に発車15分前に行ったら、すでに行列が伸びている。
アカン、こりゃ座られへん。
西日のきつい場所で30分も並んでられへんし、仕方ない。
15:10発車、揺れるバス車中、25分間立ち詰めのままで、水上駅へ。
3年前にも来たが、相変わらず、ショボい駅前である。
そして、ここから、温泉街の外れにある宿までどうやっていく?
元々宿の送迎はなさそうで、すでに宿到着のにやけさんの情報では、駅前のタクシー乗り場にはタクシーの気配は全くなくて、別の待ってた人の話では電話しても来てくれないらしく、にやけさんは宿まで歩いて行ったとか。
私らも歩いて行かなしかたないと、スマホグーグルマップを見ながら線路沿いに歩き始めた。
宿「天狗の湯きむら苑」まで2.4kmだと。
なんで、送迎もないような宿を頼むねん!と心うちでブツブツ。
西日がきつくて日傘をさしながら私はキャリーを引っ張っているが、前を歩くMちゃんとR玉くんはザックを背負って元気良し。
若いからまだまだ体力ありなのね。
「宿には混浴の露天風呂がある!早よ来い」とにやけ顔(たぶん)したラインメールにさらにぐったり。
ふてくされて歩調はますますおそくなり、人影のない温泉街をとぼとぼと歩いていると、いつのまにか、途中の足湯でMちゃんとRくん2人がくつろいでいる。
ここで休憩してしもたら、再び歩き始めるのがおっくうになるのがわかっていたので、「先に行くね」とそのまま、静かなというかさびれた昭和の温泉街にガラガラギリギリとけたたましいキャリーを響かせながら先を急ぐ。
気候が良くて元気なときなら2キロ3キロはスカみたいな私も鉛の足運び。
温泉街から橋を渡り遮断機も警報器もない線路を横切ってふたたび西日の道路を南へ。
道端の土手から落ちる水でタオルを濡らせて首に巻き、あと、200Mほどというところで、あれ?傘が変。
傘の柄、持ち手が抜けて無い!
落とした!確か、傘の共袋もくくりつけていた。
予想外の苦しい歩きの末にがっくりくる出来事。
それでも、今、落としたばかりなら少し戻れば見つかるかもとUターン。
その先でR玉くんらに出会い、キャリーは持って行ってあげるよと託して、背中のナップザックだけのスタイルで500mは歩いたか。
結局、見つからなくて、柄は他の傘のを代用できても、袋がないのはなんか見すぼらしい。
タクシーなりバスで移動できたら、こんな落とし物もせんでよかったのに、と恨みがましい思いで、4時半ごろ「天狗の宿きむら苑」に入った。
なんだかパッとしない玄関?
露天風呂らしきものが見える
宿のご主人が部屋に来て挨拶と説明。
なんとなく家族経営のような宿で、調理人も外から来てもらうとか。
のどの渇きがなかなか癒えず、全身がぼろ雑巾みたく、次の行動気力が出ない。
部屋でしばらくぼんやり片付けしたり、お茶を飲んだり。
1時間ほどしてようやく内風呂へ。
湯舟は広くひとり占め、ぬるめ自家源泉40度のかけ流しなので、いつもは早風呂の私もすっかり長湯した。
秋冬期などは加温するそうだ。
谷川岳登山を含めて22,000歩。
絶対に筋肉痛になる足をお風呂の中でマッサージ。
夕食は食材が良いのか美味しい。何より、ごはんがほんとに今炊けたばかりのが出てきて、びっくり。
2人が温泉街の外れの酒屋さんで仕入れてきてくれた
露天風呂は夜は9時から10時までは女性専用になるので庭先から歩いて入った。
他に入ってる人も居なくて、ぬるめなのでMちゃんとゆっくり。
翌日の行程を相談したあと、早めに就寝。
8/5 4時には目が覚めてしまう。
部屋から露天風呂がよく見えるのです。
残念ながら手持ちのSONY RX100M3は望遠がほとんど効かない。
泳ぐR玉くんに手を振ったり
朝いちばんの4時半ごろは誰も居ないようなので、そのあとMちゃんと2人で入りに行った。
1階まで下りて庭先から歩く
女子はタオルを巻いて入浴可。
写真はR玉くんが撮ってくれていた
脱衣場は男女に仕切られている
朝食は8時からということで、それまで、6時から朝散歩に行きます。
私はどうしても傘の持ち手と袋が諦めきれず、駅方面に探しに出たら、MちゃんとR玉くんも付き合ってあげると、3人で歩き始めた。
さすがに朝は20度ほどでひんやりと気持ちがよい。
旅には月見草がよく似合う
道路の左端をきょろきょろ見ながら歩く。
昨日、戻ったところよりさらに温泉街のほうへ、線路も越えて…
警報機もないからちょっと怖い
渡って右に曲がったら、トタン屋根の廃屋のそばになんかオレンジのものが?
近づくと赤っぽい紙屑だった。
その先数メートル先にもオレンジ物体が。うん?
「わっ!あった」
今、落としたばかりの状態でそこにあった。
うれしい!
なまじ、人家の前ならサッサと片付けられてしまったかもしれないが、目立たない場所だったのがよかったかも。
水上橋を渡って温泉街のほうへも行ってみる。下は利根川。
緑に囲まれた温泉旅館もそれなりに雰囲気がある。
利根川の流れは青く、川を囲む木々も青々と、ぬるめの湯温も夏にはうれしい。
湯原温泉公園で若い男子が数人足湯していたので、閑散とした旅館街にもいくばくかの泊り客は居る模様。
昭和の大規模ホテルが廃墟になると温泉街は一気にさびれる。
遊技場の張り紙も寂れ感
熱海は復活したけれど、水上温泉はどうだろうか。
来た道を引き返す途中の菅原神社で、傘の持ち手が見つかったことを感謝してお賽銭をチャリーン。
重かった足取りも帰りは意気揚々、手にクルクルと傘の持ち手紐。
失くし物はその物の価値に、自分の落ち度が数倍上乗せされるので、落ち込み度は激しい。
宿まで戻ってきたら、ちょうどにやけさんがバンジージャンプの台を見に行くというので、逆方向へゆるやかな道路を上っていく。
朝日が昇ってきて、日に当たるとかなり暑いのに、帽子はない、手には傘の持手だけ。
かすんでいるが谷川岳が良く見える
元画像をトリミングすると、肩ノ小屋や双耳峰も
壁に窓の絵が描いてある不思議な建物
暑さをものともせずに咲き誇る百日紅
にやけさんが旅行前からバンジージャンプやろうよと声かけしていたが、さすが、だれも手を上げず、実行するツワモノは居ない。
諏訪峡大橋のバンジージャンプ台は川にせり出すように作られている。
橋の上から川にせり出したジャンプ台付近から見下ろすと、42m下はむき出しの川岩が広がり、水中に向かって飛び降りるよりもはるかに恐怖感がありそう。
真下は川ではなく岩
歩いてきた道の下方には川岸にそって遊歩道が取り付けられており、あそこ、歩いてみたい。
朝食時間まで残り45分。
遊歩道と道路の間には線路が通ってるので、それがネック。
ここで私の大暴走が始まる。
上流のほうに駐車場みたいなのが見えるから、あそこから下りられるのでは?
にやけさんの「帰るよー」の声を完無視して、どんどん速足で歩いていく、MちゃんとR玉くんは後から家来のごとく付いてきてくれた。
たどり着いた広場から少し下りかけたが、線路を渡れるところはなく、たまたま車を出そうといていたお兄ちゃんに聞いたら、「遊歩道に行くにはジャンプー橋の下の吊橋を向こう岸から渡るのがいちばん近い」と言われ、またまた引き返して長い諏訪峡大橋を渡って吊橋(笹笛橋)まで半分駆け足でたどり着いた
吊橋から諏訪峡大橋のジャンプ台を見上げる
しかし、ここで宿まで戻る時間15分要るとして時間切れになり、ついに遊歩道まで行けなかった。
三度大橋を渡って宿まで急ぎ足。
途中で、諏訪狭遊歩道口という標識があった。
ここからだと下りれるみたいやねとR玉くん。
ちゃんと人の話を聞いてれば、最初から余計な場所に行かず、ここでゆっくり遊歩できたのに…
思い込んだら一目散の私は懲りない人である。
そういえば、宿の受付カウンターに諏訪峡のパンフレットが置いてあったような。
最初からこれを持って散策していたら、スムーズに遊歩道にも行けたのに。
時間が限られているなら、いきなり思い付きの欲望のまま歩き回るのは効率悪く、後悔する。
Mちゃん、R玉くん、しょうもないところをさんざん引きずり回して結果を出せずにすみませぬ。
朝食前にすでに1万歩、落とし物を見つけて気分ハイに、遊歩道を歩けなくて気分ダウンに。
8時に朝食に。
宿泊客は私らだけかと思ったら、他に男子4人組とカップル1組も泊まっていた。
炊き立てご飯やコーヒーもせかしてしまった
ここからまたせわしい。
8時半にタクシーに来てもらって水上駅発53分の電車に乗らなきゃ。
道路沿いの崖のところに建っているので、宿の入り口やロビーは3階、お部屋は2階、お風呂は1階になっている。
部屋からロビーに行くたびに、Mちゃんは階段を下りていこうとする。
「こっちやこっち、上」
方向が危うい私でもまだまだ垂直方向は大丈夫だ(笑)
この日の行程は昨夜に打ち合わせ通りに、私の希望の「ラベンダーパーク」と「吹割の滝」に行く。
そのためには路線バスではどうしてもうまく廻れず、R玉くんにレンタカーを運転してもらうことになった。
人の運転に恐々のにやけさんも「もうしゃあないなぁ、どうせ行きたい、やりたいようになるんでしょ」とOK。
水上駅までタクシー、8時53分発の電車で沼田に向かう。
沼田駅前のトヨタレンタカーで手続きして9時半にドライブへ出発。
1東京お台場 2谷川岳登山 3谷川岳の花 4水上温泉散策
5たんばらラベンダーパーク 6吹割の滝 7迎賓館等
ひらりんさんの場合、落とし物、たいてい見つかりますね。
運転中ビール美味しくいただけました。ありがとうございます。
仲間内のつまらん話ですが、面白いと言ってもらえると嬉しいです。
しょうもない落とし物でも見つかると元気が出ます。
■にやけさんへ
ぬるいビールで申し訳ございませんどした。