gooブログはじめました和!

写真付きで日記や趣味を思いつくまま気の向くままに。

吉田寺「鳩にがし」

2019-09-03 | 日記
涼しくなってホッとしたのもつかの間、9月1日から30℃を超す暑さが戻ってきた。😢

生駒郡斑鳩町小吉田に呼称「ぽっくり寺」という吉田寺(きちでんじ)があって、年間行事に昔から「鳩にがし」と言われる放生会がある。
このお寺は天智天皇の勅願による創建とされ、平安時代の永延元年(987年)に天台僧・源信(恵心僧都)が開山したとも伝えられているそうだ。そして境内西側には天智天皇の妹・間人皇女(はしひとのひめみこ)を葬ると言われている古墳がある。

ご本尊は木造の丈六阿弥陀如来像(像高225.8㎝)で重要文化財に指定されている。金色に輝く優しいお顔の像は、「長患いをせずぽっくり往生できますように」とお願いすると、本当に聞き入れて下さるような気がする。

  2019年9月1日(日)
R25号、奈良交通龍田神社前バス停で降りて200mほど南に行くと、小じんまりした竹藪に囲まれた静かなお寺に到着する。
本堂の手前右手にこれも重文の多宝塔が有って大日如来像が祀られている。年に5日間( 9/1・2 と 11/1・2・3 )だけご開扉との事で幸いかな拝顔できた。有難くお写真を頂戴した。
そしてその南側には鐘楼が有って大きな梵鐘が釣り下がっていた。楼の脇には大小の鬼瓦が置かれていてちょっと面白い。

            
                                    (画像はクリックすると拡大する)
                 
   
以前友人Mさんと訪れた時はそれはそれは沢山な人達で混み合い、気持ちが落ち着かなかったが、今日は比較的少なくて良かった。
午後1時から、ご本尊の前に置かれている鳩や金魚に読経と授戒(南無阿弥陀仏)が成され、午後1時半が過ぎて境内に赤い毛氈が敷かれると、待機する皆んなに緊張が走る。お坊様がずらりと並ばれ、鳩の入っている箱が運ばれて、読経の内に儀式が始まった。

              
   
多宝塔をバックに鳩の飛び上がる瞬間を撮りたかったが、そう簡単にはいかなかった。(笑)
箱から出てちょっと試案をして飛び立つ鳩を見守る大人も子供達も皆一斉に歓声をあげて空を見る。
白い鳩、黒い鳩、奉納された鳩は役目を終えると間違いなく自分の家に帰って行くそうだ。

            
  
次は、お坊様方が方丈池に移動され、金魚の放流が行われた。私は撮影ポイントが分からずグズグズしていたので、近寄る事が出来ず残念だった。(笑)  
     こんな丁寧な儀式に、改めて生き物の命の大切さに心が動いた日であった。命に合掌。

10分程足をのばすと稲葉車瀬(いなばくるませ)と言う梨の産地があり、彼の好きな梨と私の好きな葡萄を買って帰った。









この記事についてブログを書く
« 鈴虫放虫式 | トップ | 薬師寺慈恩殿 へ »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事